2004年05月11日

心象風景

風景以前読んだ漫画「秘密」にあったような、生前の記憶を再現する装置があったとしたら、こんな感じに写っているのかもしれない。なんて思いながら、写真について感じていること書いてみます。

おもちゃカメラで撮った写真に限らず、アルバムを整理していると、この「過去の写真」に対する違和感というか、不思議さをいつも感じてしまいます。

言葉にすると怖いのですが、(ネガティブではない)「死」という言葉に近い感じ。躍動感を感じる写真もあるのですが、やはり現在にある存在感がないというか。禅問答のようですね。

「過去の写真」思えば、写真はすべて過去

現在が生の世界だとすれば、過去は終わった世界。現在を生きながら、過去の終わった世界にアクセスできる感覚。そんな不思議な感覚です。

最近こんな甘いぼやけた画に魅力を感じてしまうのは、なんだかそれほのうが、心象風景に近い気がして、違和感が少ない気がするんですね。

記憶のように薄らいでいって、死とともに消えてしまう。悲観的な意味ではなくて、
色あせたり劣化してぼやけていくほうが、過去を美化(記憶にデコレーション)できる余地があって、安心する。

曖昧さのもつ安心感。

事実の記録ではなくて、印象の記録。心象風景の再現。トイカメラの写真ってそんなところに魅力があるんでしょうね。

Posted by hirosh at 2004年05月11日 14:56 | TrackBack
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Comments

そんな素敵な写真を、
もうチョット大きく見せて頂きたいのですが、
ポップアップはお嫌いですか?

Posted by: 亀井 at 2004年05月11日 16:22

こんにちは。
このエントリを読んで、友人がロモで撮る写真は自分の中にある思い出をそのまま表現しているような感じ、と言っていたのを思い出しました。
朝靄の様にぼやけていたり、真ん中だけ鮮やかだったり。
なんだかhiroshさんのエントリがとっても的をえていてなんてコメントをしたらいいのか、って感じです(笑)

ロモはもっていますが、私もPicoShotを購入したいです☆

Posted by: nobuko at 2004年05月11日 16:27

写真・記憶・死、って、私もそう思う。写真に限らず映画も含めてフィルム全般。
特にこのトイカメラ画像って8mmっぽい。8mm映画の画像もすごく「死」を感じさせるし。焦点の甘さとか影の黒さとか、フレームの中の風景が楽しければ楽しいほど、美しければ美しいほど、切ないくらい強烈にノスタルジックに過去を感じさせますよね、「曖昧」な画像って。(ビデオとかデジカメのクリアな画像って「現在」って感じしません?)
この木の写真も、なんだか泣きたくなるような切なさがあります。ただの木なのに。不思議。

それにしてもhiroshさん、詩人だ。

Posted by: chiori66 at 2004年05月12日 01:12

こんばんは
 たしかに昔の写真を見ているとそこで時間が止まってしまっていて、
なんともいえない不安を覚えることがあります。

寂しいような・・・悲しいような・・・

 もしかしたら自分達が認識できているのは「今」だけで、
「過去」や「未来」というのは錯覚なのかもしれませんね。

・・・なんて話を友人にしても相手にしてもらえませんでしたけど(笑)

 日常会話ではあまりしないような話題だったのでとても
面白かったです。

Posted by: neco at 2004年05月12日 02:30

コメントありがとうございます。

亀井さん
大き目のやつあとでリンクしておきます。

nobukoさん
思い出を写す。いい言葉ですね。確かにそんな感じしますね。おもちゃカメラのほうが子供が撮ったような視点や絵になるから、よけい懐かしい感じするんでしょうね。

chiori66さん
ノスタルジックですよね。この木の写真、感じるものあります?もしそうだとしたら、すごいです。

書こうかとも思ったのですが、デジタルの鮮明さはまた別の違和感なんですよね。「現在」・・言いえて妙ですね!
ウェブサイトも画像やテキストも時間とともに朽ちていってほしいなぁってよく思います。これは、改めて書きたいなぁ。

necoさん
するどい直感ですね。
すごく同感します。僕も錯覚のような気がします。
過去や未来は手で触れないから。
このあたり量子論にも近いもの感じますね。

Posted by: hirosh at 2004年05月12日 11:25

大き目のやつのリンクありがとうございます。
大きいので見ると「切なさ」倍増で、胸にズッキっと来ました。

Posted by: 亀井 at 2004年05月13日 11:07

ありがとうございます!

Posted by: hirosh at 2004年05月13日 12:46

私も最近トイカメの色合いに
惚れて心を動かされているひとりです(^^)
ほんと、写真って全て過去なんですよね・・・
それに、写真はその時の心を
素直に写し出してくれる・・・
うれしい時もあるけど嫌な時もある
心象風景のphotoを大切にしていきたいです

Posted by: rav at 2004年05月21日 21:59

ravさん。
コメントありがとうございます。
過去って見たいものと見たくないものって、確かにありますね。

そう考えると、気分がいいときしか写真って撮らないけど、気分が乗らないときにも撮ってみることっていいかもしれませんね。

それが見れるようになったら、何かが変わるかも。

ravさんの写真いいですね。また遊びにいきます~。

Posted by: hirosh at 2004年05月22日 04:11
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