Propellerhead recordファーストレビュー

Record280.png Propellerheadの最新ソフトRecord。(2009年9月9日発売)

バーチャルシンセReasonの拡張といえるのか、同じインターフェイスのレコーディングスタジオ版と呼ぶのか、見方によっていろいろ捉えることのできる製品。

Reason4を持っている人は、Reasonに足りなかったレコーディングセクション補うと考えてもいいし、Record単体で音楽制作ソフトとして活用することもできるので、簡易(とはいっても強力な)シンセやエフェクター内蔵のオールインワンのDTMソフトとも呼べます。

最初の印象は「超難解そう・・」

実は、このソフトのことを書こうと思ったのは二度目で、はじめてBeta版をインストールしたときの印象は「超難解。」でした。

Reasonそのものが、ポテンシャルの奥深いソフトなので、理解して使いこなすのに、タフさが要求されるのですが、そのタフさは畳一畳分くらいのジクソーパズルに挑戦しているかのごとく。

そこに、6畳間のピースが届いたような第一印象。

凡人には使いこなせないだろう。と思ってレビューすらあきらめてました。

ところが、Propellerheadが作る製品だけあって、なにかあるに違いないと思い再度挑戦。

自分の頭の整理もかねてレビューしてみることにしました。

インターフェイスに惑わされない工夫

多分難しさを感じる一番の理由は1920×1200でも収まりきらない、巨大なインターフェイス。

Record-all.png

上段がミキサー、中段がインストルメントラック、下段がシーケンサー。

これを最初にみると、拒絶をおこしてしまうこと間違いなし。

そこで、情報を減らすために、初期画面に設定。

R00.png

なんとか、心理的な負担が減ってきた気がします。

[F5][F6][F7]のファンクションキーを使いこなす

でも、ポイントは中段のラックの難しさ。Reason4は中段がメインですが、Recordはむしろ中段を意識せずに思いついたフレーズをスケッチしていき最後に中段をいじるというフロー。

ちなみにこの上段中段下段は[F5] [F6] [F7]のFnキーに対応しているので、とりあえず、[F5] + [F7]を同時押して、中段抜きしてcommand + Tボタンでオーディオトラックをひとつ追加。(画面右の赤枠部分も最上段と最下段だけ残してOFF) で、こんな感じ。

R01.png

この状態までくれば、あとは、RECボタンを押してレコーディングするだけ。

ただ、これでは、レコーディングしても生音しかならないので、エフェクターを追加。

そこで、[F5]でミキサーだけにして右赤枠の[INS]をクリックして

R02.png

ここからエフェクターを選ぶだけで、音色を変えることできます。

ポイントは目に映る情報を減らすこと

ポイントは、目に映るインターフェイスを常に最小限にして、シンプルに見えるように心がけること。

このあたり、やはりあらかじめ設計思想に組み込まれているようで、ショートカットが役に立ちます。

[F5]で入力する音とかけるエフェクトを選ぶ。そしてREC。

[F7]で必要なテイクをえらぶ。

R03.png

とりあえずこれだけの作業でも、慣れてくると、さっと立ち上げて、アイデアスケッチができます。

曲を作り上げていく課程で[F6]のラックを調整していく。という感じ。

このFnキーの使い方を覚えていくと、よりワークフローが整理されて、使い勝手よくなっていきます。

Reasonでもラックをいじりはじめると、無限地獄にはまりがちだったのですが、ラックのポテンシャルに心を奪われすぎないようにすること。

Recordを使うことで、基本に立ち返り、先に音ネタを録ってあとで音をいじる。というマインドセットができただけでも、このソフトをつかってみる甲斐がありました。

メモかねて続けます。

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