[TED] ケン・ロビンソン卿:教育に革命を!

TEDで一番再生されている講演であり、僕もまた何度も見返す2006年のビデオ。

ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」(ちなみに2011年現在800万回再生)

こちらは続編ともいうべきメッセージ。

この人の話は穏やかでユーモアもあり、そして人の情を動かす力とパッションがあって、プレゼンテーションとしても本当に勉強になります。

前回同様、教育を変えていくという一貫したスタイルをつらぬくお話で、画一的、工業的教育モデルという呪縛から、農業的、有機的な教育の場づくりにシフトしていく必要性を解いてます。

「新たな事態には、新たな思考と行動をもって 対処しなければならない。我々自身の束縛を解き、この国を救わねばならない。」(リンカーン大統領からの引用)

「このホールには ビジネス、マルチメディア、インターネットなどの 素晴しいリソースを持った 人たちが集っています。これらの技術を優れた教師の能力と合体させることで 教育に革命を起こすことができます。この教育革命に皆さんも参加してください。私達ばかりでなく、私達の子供たちの未来のために ぜひとも必要なことだからです。教育は工業的なモデルから、農業的なモデルへと変わらねばなりません。そうなれば 学校はすぐに生気を取り戻すでしょう。そこで子供たちは本来の生き方を見つけるのです。ホームスクーリングならば家庭で 家族や友人達に囲まれて生き方を見つけます。」

オーガニックな革命

革命は、慣れしんできた常識という習慣を壊す行為。その意味でも、その呪縛を解くことは容易ではありません。

でも、いまの日本の状況を考えれば、慣れ親しんできたシステムが持続可能にならなくなっているという、後戻りできない現実に直面した私たちだからこそ、様々なものを改革していけるのだとも思います。

教育だけでなく、メディアの革命にも同じことが言えます。

これまでの画一的なマスメディアのあり方にたいして、多様性あふれる農業的な「場」としてのソーシャルメディア。よりオーガニックで自然界に近い方法で発展してきたのが、インターネットととも言えますし、だからこそ可能性に満ちているのです。

教育もネットも、そして経済や社会だって、自然界の一部です。

そこに習うことが最善であって、いまこそ様々な分野から「オーガニック」であることの意味やプロセスを問い直す必要が出てきているのでしょう。

生産性を考えると「多様性」はやっかいです。でも、今の文明が脆くなってきているのも、生産性を重視するあまり「画一的」なものを受け入れすぎてきた「教育のあり方」に問題があったように思えます。

僕自身もその洗礼を受け育ってきました。「こうあるべき」という「常識」という名の呪縛が今でも体に染み付いています。

子供の未来もそうですし、いまの私たち大人のための教育や学び舎のあり方にもこの考えは必要だと思います。

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