新しく出発しようと建てた庵から、夕日を眺めるの図。(ガラスが汚れていてリアル・・・)悲しみがより一層ひきたちます。
楽園を取り戻すぞ!いいながら、また別の業者が近隣にカジノを建設中・・・。これはまさに現実社会にもありえそうな話です。
景観という財産を守るためには、その土地を全部買い取ってしまえばいいのですが、そうできないのが現実。いやバーチャル。
あらためて、セカンドライフって何なのだろうと考え直してみました。思うところは色々あるので、まずさわりから。
3次元のホームページ
簡単に言えば、3次元のホームページです。ウェブサイトやブログって平面ですね。それが、空間的というか仮想の建築物になったと思えばわかりやすいと思います。
なので、ウェブデザイナーというよりは、空間デザイナーや建築士的なセンスが近いと思います。
ホームページに写真を掲載することで、実際にギャラリーを借りずに写真展が開ける・・という発想がありましたが、セカンドライフでは、そのギャラリーから好きなレイアウトで立体的に作って、閲覧しに来る人は、その空間を歩きながら写真を好きな角度で眺めることができます。
つまり、写真をクリックして次次と見るのではなく、自分自身を動かして実際に歩きながら見るのです。他の人が沢山いたら、当然邪魔で見れません。
好きな絵を好きな位置、好きな角度で眺めることが出来る。これはコレまでの平面的なウェブサイトの空間ではなかなか味わえなかった感覚です。
写真だけでなく、そこに映像を埋め込むことも可能です。同様に現実さながらに角度を変えて映像も見ることができるので、これは映画館やリビングで本当のテレビを見ている感覚です。音も擬似的な音場があるので、顔を向ける方向によって、バランスがかわったりします。
これまでも、パソコンで映像は見れましたが、自分のアバターの位置や顔の向きで、見える角度もリアルタイムに変わっていく臨場感は、新鮮です。しかも、そこにいる仲間と同じ映像を同じタイミングで見ていることに、新しい時代の映像の楽しみ方を感じさせてくれます。
youtubeを友達と一緒にライブハウスで見ているような感じです。
先日、ジャズのライブハウスにいってきました。(これもセカンドライフ上です)、仮想のアバターがステージでピアノを弾いているのですが、流れてきているのは、本当の生のピアノライブでした。
リアルライフとセカンドライフがステージの裏で直結されていて、なんとも不思議な感覚です。そのライブハウスには30人ほどの人がいたのですが、ステージ上のミュージシャンがからこちらのアバターに向けて名前を呼ばれると、なんとも不思議なぞくぞく感があります。
いまのところ、その問いかけに返事するのは、テキストチャットなのですが、先日、音声で会話する仕組みをアナウンスされたので、近いうち、音声で返事することも出来るようになるでしょうね。
ITmedia News:Second Life、「3Dボイス」機能を発表
唯一の難点が、アバターのデザインが外人っぽいことでしょうか。でもそれくらいのほうが、感情移入しすぎず、リアルな世界との距離感が保てていいのかもしれません。
セカンドライフはあえて、ひとつの例で、これからのウェブサイトというのは、こういった空間性をもったものになるのは、間違いないと思います。
それがどんどんリアルになって、現実との境目が薄らいでいくのは間違いないのですが、今のうちに、この外人チックなアバターやハリボテな感じの世界観でそういった時代への免疫を作っておくといいんでしょうね。
それを差し引いても、よく出来ています。なかなか面白いものです。
なによりも、好きな家が作れるのは、新しい楽しさを感じます。ドールハウス好きな人や空間デザインに興味ある人は、絶対にはまるでしょうね。
建築の面白さ、また書きます。ストリーミング関連も。セカンドライフの問題点もまた・・。・・その前に、楽園が・・
(実際に映像でセカンドライフの動きを見たい人はこちら。youtube secondlife)