先日までこのsoanblogを運用していた、Conoha VPS x CentOS[Kusanagi]サーバーですが、OSをUbuntuに一新して、引っ越ししました。
結論から言うと、丸一日潰れたのですが、引っ越しは完了しました。
ただ、色々とひっかかったので、メモを残します。
wordpressデータ引っ越しの基本的な手順は前回行ったこちらを参考にしてください。
つまづいたポイント
- All-in-One WP Migration にて、元データを新サーバーへ移行
- 【結果】データーベースを読み込む段階でフリーズ
- 【原因】それぞれのサーバーのPHPバージョンがあっていない
- 【対処】CentOSのPHPを7.4にアップデートし、データを再エクスポート
- 【対処】UbuntuのPHPを7.4にダウングレードしwordpressを再構築
- 手順1からやりなおし、引っ越し完了
まず、Ubuntu22.04と最新版に手を出してしまったので、PHPが標準で8.1というのは、wordpressにとっても(過去のプラグイン互換など)鬼門なので、あえてPHPのダウングレードという選択をしました。
Ubuntu22.04のPHPを7.4にダウングレード
Ubuntu 22.04にPHP(8.1、7.4、または5.6)をインストールする方法– TecAdmin
この記事を参考にUbuntuにPHP7.4をインストールします。
$ php -v
PHP 7.4.30 (cli) (built: Aug 1 2022 15:06:35) ( NTS )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v3.4.0, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v7.4.30, Copyright (c), by Zend Technologies
バージョンを確認します。
wordpressに必要な拡張ファイルをインストール
sudo apt install php7.4 php7.4-mysql
sudo apt install php7.4-curl php7.4-gd php7.4-mbstring php7.4-xml php7.4-xmlrpc php7.4-soap php7.4-intl php7.4-zip
Apacheをリスタート
sudo systemctl restart apache2
CentOSのPHPを7.4にアップデート
php7-7.4.25-1を対象としたyum updateに失敗する
yum updateにてPHPをインストールしますが、以下のコマンドで通りました
sudo yum update --enablerepo=remi,remi-php56
php -v
PHP 7.4.30 (cli) (built: Jun 24 2022 08:32:14) ( NTS )
これでバージョンが揃いました。
手順1に戻って、All-in-One WP Migrationでデータを移動して、元のID、PWでログインします。
その後、ドメインのDNSを書き換えて、SSL設定等しなおして完了。
Conoha VPSのKUSANAGIは個別のインストール不要で、簡単にwordpressを設置できるのですが、Ubuntuで久々にゼロからWordpressをインストールすると、データーベースの設計やら、SSLの証明書発行やら、SMTPサーバーの設定、マルチドメイン化の設定など面倒な手続きが発生します。
やはり、レンタルサーバーに付属しているwordpress簡単インストールの恩恵は大きいと思いますし、kusanagiは反応速度が早いので、これからインストールする人は、ConohaVPS x kusanagiはおすすめです。