時間があいたので一気読み。
何度も読み返してみたい部分半分、読み返しても理解できないであろう部分半分。特に細胞や遺伝子のあたりは論文のようで難解。
ただ、その部分を深堀しなければ、非常に興味深くぐいぐい読ませてくれる内容でした。
「36億年という生命の歴史のなかで、たくさんの細胞が死に絶え、生殖細胞に組み込まれた遺伝子だけが生きつづけている・・。」
そんな風に生物学的に考えてみると、ものすごくダイナミックな目線で「生」を眺めてみることができ、不思議な安堵感すら覚える。まるで宇宙から地球を見ているよう。
視点を変えるということは、目をそらしているうちはできず、見続けていることで産まれてくるもの。
生と死。避けて恐れるのではなく、見つめつづけることで、むしろ大きな解を見い出そうとしている著者の姿勢に触れられただけでもいい本に出あえた気がします。
「○○とはなにか?」
そうして考えていく先にすべて同じ解がありそうな気がして、眠っていた探求心や知的欲求が芽生えてしまいそうな一冊。