この恋はさよならからはじまったんだなぁと、映画を見終えて改めてジーンと来た作品。
あんまり期待しない程度に観たほうがいいと思うけど、ジム・キャリーもいい意味ジム・キャリーらしいオーバーな演技もなく、抑えめの少し悲哀のまじった演技。この少し心配性で臆病な主人公と少し破天荒だけどキュートな彼女役にタイタニックのケイト・ウィンスレット。
割れた半分つつを持ち合わせているような可愛らしい二人の恋。至福の時間のなかに、氷上を歩くような不安が入り混じる。これって恋愛そのもの。
その象徴的なシーンが上の写真。氷上のナイトピクニック。不安がる彼をよそ目に凍った湖にさそう彼女。最後は氷が割れる音を聞きながら星空にでたらめな解説つけて楽しむ二人。不安のない恋愛なんてなくて、それを試すように紡いでいくもの。
でも、そんな不安を乗り越えていけるはずの恋にもやがて悲しい結末が。
この後はミッシェルゴンドリーらしい展開。最近PVを見直していたので、あらためて彼らしい楽しい演出に気づいたときは、最後思わずにやっとしてしまいました。