今日は天気よかったのでカフェで原稿でも書こうかと思いきや、ちょっとだけ読もうと本を開いて頭をあげたら夕暮れになってしまいました。
それくらい、時間が経つのも忘れて読みふけってしまった一冊。
登場人物が交錯する彼らしい作風に加えて、この作品はそれぞれの登場人物がキャラクターとして存在感たっぷりと描きわけられていて、読了後もそれぞれの人物が閉じた本の中に存在しているような、そんな読み終わった本の重みが嵩を増して感じられる作品でした。
内容自体は猟奇的な描写が多いので、若干苦手な人もいると思いますが、それも含めてぐいぐいと引き込まれる筆力の強さに時間感覚を打ち消されてしまうような、そんな気分に身をゆだねられる面白い作品です。
ますます次の作品が読みたくなりました。オススメです。
お約束的ですが、「オーデュボンの祈り 」読んでからだとちょっと楽しめます。