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当初ブラピがやるといわれていた映画。香港映画「インファナルアフェア」のリメイク版。 アカデミー賞受賞作品。

まず、キャスティングが豪華。知らない人はいないだろうこの3人が画面を固めていたら、B級にはなりずらい。アカデミー賞とるくらいだから、普通に観て間違いなく楽しめます。

ただ、原作の香港版を見てしまうと意見が分かれるところ。(このあたりがリメイクの宿命です)

漫画原作の実写映画でも同じですが、どっちがいい悪いではなくて、それぞれの面白さがあってしかり、むしろリメイクする側のほうが前評判があるだけに難易度が高いところ。さて、どんな風に仕上がっているのか、違う興味もあって観ました。

個人的には。ですが、悲哀が若干足りない。

アジア人が好きな情緒感。「太陽にほえろ!」のように、お気に入りの刑事が殉職したときに、その夜なんともいえない悲しみに包まれて枕をぬらした少年時代の、あの感受性を備えている国民(すごい狭い範囲の国民ですが)からすると、なにかものたりない。

主人公の二人がどこかシンパシーしあう部分。そのあたりの交錯する運命のせつなさ。なぜ、あのシーンやこのシーンがないんだろう。・・など思うあたり、国民性かなぁ・・なんて、いろいろな角度からも楽しめます。あと、音楽なんだろうなぁ。

むしろブラピが主演して、もっとマッドでスリルとサスペンス感を高めた濃い映画にしてしまうか、年齢を高めてしまって、ハリウッド版はもっとおっさん映画にしてもよかったのかな。(そうなるとリメイクから離れすぎますが)

もし、香港版みていないなら、あちらは3部全部面白いので、一部比べながら観て、あとでじっくり残りの2部を香港版で楽しむのもあり。どちらを先に観るかは悩みどころですが。

オススメ。

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