連休初日の昨日はミッドタウンにデザインハブの「デザインはにんげんをしあわせにできるか?」、「Tokyo Photo 2011」とまわり、今日は足を伸ばして横浜、ヨコハマトリエンナーレ2011に行ってきました。
今回の会場は、みなとみらいにある横浜美術館。(その他BankARTやYCC、黄金町など)前回の新港ピアとちがって、倉庫というか学園祭のような雰囲気がなくなっていてかちょっとおとなしめ。でも、現代アートの展示会は何度行っても創造力を刺激されるので飽きないですね。
連日天気もよくぷらぷらとカメラぶらさげてひさびさのアート散歩してました。
さすがに連休中日ということもあって、会場内も人が多く、行列のできているところは全部さけて、のんびり観れる作品を中心に回遊。
現代アート展は純粋な鑑賞というよりは、「この手があったか!」とその着眼点や手法に驚きながら楽しんでしまうので、観ながらも心ここにあらずで、「自分なら何作るかな?」と脳内スケッチしながら楽しむ感じがいつのも楽しみ方です。
黄金町バザール2011
のんびり夕方着で巡ったので、カフェめぐりかねて横浜美術館の後は回遊バスで「黄金町バザール2011」に。黄金町という街の予備知識なく夕暮れせまる街に降り立って、ふらふらと会場を探していたのですが、先ほどの「みなとみらい」から10分ほどで昭和初期にタイムスリップしてしまったかのような空気。そしてその妖艶な町並みとただならぬ街のオーラに圧倒されつつ神経を研ぎすませて散策。
あとでwikipediaみたらここが、いわゆる「青線」であることを知りました。まちづくりの背景にある、複雑な事情を「アート」でオーバーラップするような試み。
今日も沢山のアート好きな若者でにぎわっていましたが、その昔警察でも近寄れないほどの街だったとは驚きでした。
はじめに目についたのがここ。
鹿のオブジェが気になったのですが、
ギャラリーではなくて、お店でした。
街の雰囲気全体をアートとしてとらえた方が心落ち着くほど、後で作ったギャラリーや古い建物を利用した作品群には若干の借りてきたもの感が出ているのは否めないのですが、横浜美術館でのアート館賞よりもこちらのほうが、ドキドキさせる力はありました。
「アートで町づくり」というラッピングからところどころ破けて見え隠れする、街の本質がアート以上の何かを感じさせてくれていて、それを狙ったかどうかはわかりませんが、ここでしか味わえない独特な「なにか」にずっと後ろ髪をひかれているような不思議な体験ができます。
夕闇迫る時間の妖艶なアート散歩もよいですが、つぎは、昼も観に行ってみたいですね。