“新宿スワン 16 (16) (ヤングマガジンコミックス)” (和久井 健)
一見冴えない不器用そうでイカツイ主人公タツヒコが、ひょんなことから新宿でスカウトの仕事を始める。
何にも染まらない単純でまっすぐな生き様の主人公が混沌として、曲がりくねった裏社会をひた走る姿はなんだかすがすがしくも思える。
こんな世の中だからこそ、頭で損得ばかり考えず、タツヒコのように仲間を思いやりながら、不器用に直感的に自分の思いを貫き通す生き方のほうが、シンプルで力強くになっていくのだと思う。
とても漫画的で、読んでいてスカッとします。主人公が頂点に立つ日をはやく見届けたい。