駒ヶ根SAにて

高速道路は今の自分をあらわしているよう。
走り続けていると、景色など眺める暇もなく、ただ行きたいところには高速で移動することができる。
でも、急ぎすぎて例えなにかを見失ってしまったとしても、止まることはおろか後戻りはできない。
とにかく前へ。
そうやって進んで来てしまったのかな。
少し気持が落ち着かなくなり、SAに入る。


駒ヶ根SA。天気もよく、好きな長野だけに、こちらのルートを選んでよかった。雄大な南アルプスを眺めながら、ひとやすみ。ここには遊歩道が併設されていたので、少し散歩をしながら考えてみた。
でも、ここはゴールでもなく、折り返し地点でもない。降りることもできず、長くとどまることもできない。
ひとやすみしたら、次に進むだけの場所。
いまの自分も、そんな場所にいるような気がする。
少し居心地が悪いけど、それくらいでちょうどいいのかな。
榮子さんからいただいたコメントをみて、ハッとした。
虚無感。なにかいいあてられてしまったようで驚いたのと、そんな風に行間まで読んでくれている人がいること。不思議な安堵感。
僕にとって表現は、自分を伝えるための手段だけではなくて、今は心に空いた穴を埋めようとしている行為。
安易に誰かに埋めてもらう依存はしたくないから、カメラを覗いて自分の穴の形を見つめ、ブログを使って自分を外から見ようとしているのだと思う。
この旅を通じて、自分を見つめなおして、表現やネットを通じて自分の失ってしまった穴を埋める強さを見けてみたい。
みなさんの言葉、本当にありがとうございます。
さて、次に前に進みます。

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