映画『her/世界でひとつの彼女』12.3 Blu-ray&DVD RELEASE!.
もしも、あなたのパソコンが人工知能になり、普通に会話して、日常作業から悩みごとの相談まで、パーソナルアシスタントとして会話できるようになったとしたら?
コンピューター相手なので、気を許してプライベートな身の上話や恋愛相談などをしているうちに、その親身な受け答えに、「もしかすると、彼女(彼)こそが、自分を一番よく知り、よき理解者なのでは?」なんて思い、恋愛感情が芽生えてしまうのでは?
そんな来るべき?!シンギュラリティ時代の恋愛リテラシーを予感させる予習映画。
〜シンギュラリティ(人工知能が発達したときに、コンピューターが意思をもつ未来)
あらすじ
近未来のロサンゼルスで、セオドア(ホアキン・フェニックス)は相手に代わって思いのたけを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。長きにわたり共に生活してきた妻キャサリン(ルーニー・マーラ)と別れ、悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OSサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)と出会う。次第にセオドアは声だけで実態のない彼女の魅力のとりこになり……。
シネマトゥデイ (外部リンク)
ネット恋愛は、顔が見えない相手だからこそ、知り合いには言えない悩みや相談がしやすいもの。そして、そのコミュニケーションの回数や密度が一定数を越えると、実生活では得られない絆やつながりを感じてしまい、当然、その先は「逢いたい」と、なる。
この映画は、まさに、主人公が人工知能に恋をしてしまい、加えて人工知能側も恋愛感情を(究極的に)学習してしまう。というストーリー。
その結末は言えませんが、見終えた時、果たして「本当の恋愛」って一体なんだろう?心が恋をしたら、それはリアルなのではないか?なんて、色々と深いことを考えさせられます。
情報空間に生きている僕らにしてみたら、眼の前にいる人との恋愛関係なんて共同幻想でしかないし、共同どころか、ただの幻想や妄想かもしれない。
情報世界で大切なのは「臨場感」で、3D映画のように、圧倒的なリアリティさえあれば、そこに現実が展開してしまう。
文通で恋心を通わせていた時代にだって、もしからしたら、その手紙を全くしらない第三者が途中で改ざんしていても、それを事実と受け取ってしまえば、そうなってしまうのと同じ。
この「akinator」をやったことある人ならば、「なんで、この人は自分の心が読めるのだろう!」と驚くに違いないけど、シンギュラリティを待たずして、実は、僕らの持っている思考パターンや情報量なんて実は、それほど多くなくて、ちょっとしたことで、「心が読まれている」なんて思ってしまうもの。
二次元好きな人なら、恋愛ゲームだって、相当リアル。
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ただ、コンピューターもリアルな恋愛も、自分の思い通りにならないところに、本当の意味が隠されていて、その意味を学ぶことが、人生における恋愛クエストというか、究極の目的なんだと思います。
そう思えば、この映画はやはりよくできています。
色々と深い意味や哲学させられる、切ないけどどこかハートウォーミングな映画になってました。
昨年観た映画ではトップ3に入れてもいいくらい良作です。おすすめ。
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