この映画、先日のTEDxSeedsで上映された、ロバート・グプタ 「音楽に救われた魂」
彼のエピソードを聴いて、映画「路上のソリスト」を観ました。
Music is medicine, music is sanity
これは実話を元にしているので、この映像に出てくる人の役も映画に登場してきます。
氏の話すとおり、統合失調症で路上生活者のソリストがまさに音楽によって不安定な魂が昇華していくのですが、映画ではこの原作を書いたコラムニストとソリストの彼との友情の部分が主題になっています。
社会生活に適合出来ず、路上でバイオリンを弾くナサニエル。そんな彼を取材対象として興味を抱く主人公。育む友情故に、ソリストの彼を更生させたいと思う主人公との間に、溝が生まれ始める。
友情とは?
この主人公はLAタイムズの人気コラムニスト。そんな彼にも、自身の過去にトラウマがあり、許しきれない自分に対する感情故の「友情」に対するストイックな面が時折顔を出す。
無意識にどこか、相手を自分に重ねて必死になって救おうとしながら、うまくいかないジレンマ。
愛情が深いからこそ、葛藤してしまう。どこかわかる気がして考えさせられます。
映画を観て感じたことは、たとえ、相手を想う故の「友情」であったとしても、相手を変えようとするのではなく、大切なことは、必要なときにそばにいて、ただ「友達」でいてあげること。
アドバイスよりも、常にそこにいることの強さが、友情を支えるのだと思います。
映画って必要なときに観ることができるものですね。またまたよい映画リストが増えました。
暖かい気持ちになれる映画。オススメです。