たとえば仕事をする上で、いま自分がどのモードに入りそうかを考える。
- プログラムとか論理的なことに集中したいエンジニアモード
- デザインなど抽象的なものを描き出したいクリエイティブモード
おおむ ね大きく分けるとこのふたつ。
これは車のギアで言えば、前進かバックかくらい違うので間違うとぜんぜん思う方向には進めない。
このどちらかのムードを感じたら、それにあった刺激を探してみる。エンジニアモードであれば、実用書や綺麗なダイヤグラムが載った雑誌なんかを眺めてみる。
切れ味のよい人のロジックを読み取ってそれをエネルギーに変える。
クリエイティブモードならば、あまり言葉が残らない洋楽、ハウスやテクノ、アンビエントなどを聴いてみる、あと綺麗な写真集や絵を楽しむ。または、ちょっと周辺を散歩してみたり。
どちらにしても「おぉ、やられた!」という気になる刺激を探してみるところから始める。
そして、モードのギアを入れたくなる衝動を抑えつつ、その準備(環境構築)をする。
その衝動が高まりつつあるとき。たとえば絵を描いてみたいと思えばそこに筆と絵の具とキャンバスがあるかどうか?写真を撮りたいときにすぐシャッターが押せないと気持ちわるいので、そんなものを身の回りに配置。
エンジニアモードであれば、そのロジックを検証する環境やアイデアを書き留めるホワイトボードなどがほしい。(ちなみに自宅の一室には静電気で吸着するタイプのホワイトボードシートを貼っています。)
思い描いたイメージをすぐに具現化する環境。クリエイティブの衝動がいつ来てもいいように、自分のパターンを知り準備しておくことが大切。
クリエイティビティーはおおむね誰にもあるはず。ただ、勘違いでも「神が降りた!」と思うような、お腹のそこから湧き上がる、創造の力を感じたときに、それを試す場所をもっていたか否かは大きい。
自分のモードのスイッチがどっちに転んでも、それに応えられる環境。完成品を作るための環境ではなくて、あくまでプリプロダクションレベル。
音楽でいえば、デモテープを作る程度でいいし。むしろデモテープくらいを作る環境が重要。
「さぁ仕事はじめるぞ!といいながら、デスクトップをずっと整理していたり・・」そんなことしている間に、ギアを入れたくなる衝動がどこかにいくこともしばしば・・・クリエイティブのスイッチが「オン」にはいりそうな時のエネルギーを掃除に消費してしまうのは、ありがちだけどよくないんでしょうね。