NHKがついにTEDと組んだ番組「TED meets スーパープレゼンテーション」を発表しました。非常に楽しみな番組です。
TED Talkは確かに、プレゼンテーションや英語でのスピーチを学ぶ上で最高の教材と言えます。TEDのビデオを眺めるだけでもいいのですが、やはり、「もし自分がTEDでスピーチをするとしたら?」という視点で観てみる方が学びは増えるはずです。
そこで、セバスチャン・ワーニックが過去のTED Talkを徹底的に分析し、受けるTED Talkをするための統計学的プレゼン指南を行っています。
興味深いので、いくつかポイントを観てみましょう。
TED Talkで好まれる服装
平均より眺めの髪に眼鏡。そして、ドレスアップしていくのがポイント。
評価別のトピック
最もメールをもらえるトークは「Rational(理性的)」で「persuasive(説得力)」あるタイプのトーク。
最もコメントが多いのは、「Actions(実際の活動)」の話で、刺激的で勇気がわくような、美しいエピソード。
最も好評価なものは「Ideas(アイデアや着想)」で「Emotioanl(感情に訴える)」テーマ。楽しかったり驚けたり、うっとりするような内容です。
これらと、統計された好印象キーワードを分析すると、TEDでは 「フレンチ」「コーヒー」が 「あなたの」「脳」にもたらす「幸福感」とすれば、高評価間違いなしだそうです。
たしかに、それっぽい。
使うべき言葉遣い
また、フレーズを分析すると「自分には提供できない」という言葉よりも「私が提供できるも」という言葉を使うほうが印象よく、また、分からないことは知ったかぶりをせず、ただ「エトセトラ、エトセトラ」としておく事がポイントだそうです。
たしかに、聴衆者も知的レベルが高いので、こうした高度な技もあえて挟むことで、聞く側の推察や自尊心をくすぐる効能もあるのかもしれません。
TEDスピーチジェネレーター「TED Pad」
最後に彼が統計学的に調査した結果をもとに、好印象と悪印象を与えるスピーチを自動的に生成するジェネレーターまで開発する懲りよう(笑)
その名も「TED Pad」
たしかにそれっぽくなっている。
聴衆者にとって身近なテーマでかつ、発見や驚きのアイデアや実例。そんな「○○家の食卓」的TIPSに、物語性を加え、また本人のエピソードやパッション。そして、そうした個人的な物語をグローバルイシューに変えるロジカルな推論と提案。
こうしたバランスをバラエティ的に紹介するのではなく、TED Talk的にインテリジェンスにトークすることで、絶妙なバランスが組み合わさってはじめて、ぽいプレゼンができるようになるのでしょう。
「内田洋行x創庵 「伝えるチカラ VOL .0」プレゼンテーション力アップセミナー
最後に宣伝になってしまいますが、TEDのプレゼン分析も交えて、これを日本人的プレゼンテーションにするには?をテーマに 2012年3月30日より、全六回で内田洋行新川本社にてセミナーを開催します。
参加費無料ですので、お気軽にいらしてください。