共感されるストーリーテリングの4つのポイント

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2月より東京都中小企業振興公社で起業家向けの動画講座とプレゼン講座が始まりました。

動画作成もプレゼンも重要なことは「ストーリーテリング」

事実を淡々と「説明」するのではなく、人を惹きつける「ストーリー」を客観的、俯瞰的に設計し、主観的に「物語る」ことが大切です。

ストーリーテリングといえば、以前、ブライダル映像製作会社でエミー賞を受賞して話題になっていた、ポートランドのStillmotionMUSEを発表して、彼らの至極のノウハウを提供しています。

ブライダル映像というのは、「挙式」という、リハーサルなしの人生の舞台に立つ無名の主人公を、空気のようにその舞台に入り込んで、臨機応変に、でも、念密に練られた構図を頭に入れ、撮り直しのきかない一発勝負で撮影されるドキュメンタリー。
大抵は、一人のカメラマンが縦横無尽に動き、人生の一番大切な瞬間を切り取る。かなり重要な仕事。

デジタルカメラが普及し、発信するメディアが一般的で多様になった今の時代に、ヒントの多い映像製作手法だと思います。

そうしたインデペンデントの会社がテレビメディアの賞を受賞したことは、とても示唆深いものでした。

エミー賞受賞後、そうしたノウハウを積極的に公開し続けてた、Stillmotion。当初SMAPPというiPhoneアプリも登場して、すぐダウンロードしていたのですが(現在は停止中)、それがMUSEというラーニングコンテンツとなって登場しました。(教えてくれた、岡ちゃんありがとう)

1月いっぱい、無料で一部公開されています。

ストーリーテリングの手法〜MUSE

ストーリーテリングを4つの柱

  1. 「People(人)」
  2. 「Place(場面)」
  3. 「Plot(構成)」
  4. 「Purpose(目的)」

を元に設計する手法が登場します。

簡単に言えば、誰が(人)、どこで(場面)、どんな風に(構成)、なにを?(目的)にしているのか?を描きます。

大事なところは、そのストーリーにどんな葛藤や衝突、困難が含まれているか?

そのポイントを見つけるために、観察を入念に行いディテールを書き出しながら、全体像を俯瞰し、シナリオを作り上げていきます。

これからは、誰もが動画を使って、人物やコンテンツのパワーを引き出す創造性や表現手法が求められる時代。

それっぽい映像はiPhoneだけで簡単に作れる時代ですが、その対象や自分自身をどのように切り取ってプロットを作り上げるか?はまだまだ学ぶ機会が少ないと思います。

三幕構成でストーリーを捉える

今回行う、企業のための動画講座、プレゼン講座は、別々の講座なのですが、動画講座はインタビュー映像をiPhoneだけでノンカット編集(順撮り)で撮影体験する、どちらかというとハード寄りの講座。

プレゼン講座は、「何をどう伝えるか?」にフォーカスしたストーリーテリング論を中心にした講座を予定しています。

どちらも、できる限りシンプルにかつ、座学を極力排除してワークショップを中心に行おうと思っています。

その中でも、一つシンプルなメソッド「三幕構成」をご紹介します。

三幕構成

MUSEでいうPlotの部分にも当たります。

三幕構成(さんまくこうせい、Three-act structure)は、脚本の構成である。三幕構成では、ストーリーは3つの幕 (部分) に分かれる。それぞれの幕は設定 (Set-up)、対立 (Confrontation)、解決 (Resolution) の役割を持つ。3つの幕の比は1:2:1である。
幕と幕はターニングポイントでつながっている。ターニングポイント (プロットポイント) は、主人公に行動を起こさせ、ストーリーを異なる方向へ転換させる出来事である

引用元:三幕構成 – Wikipedia

簡単な自己紹介をするときも、経歴をだらっと話をするのではなく、

  1. 「今自分が何をしていて、何をしようとているのか?メッセージ。」
  2. 「今に至る経緯や、エピソード。葛藤や体験。」
  3. 「エピソードから得た気づき。これから向かおうとしている共有したい未来。」

のように、少し客観的に自分のエピソードを捉え直して、自分の物語を聞き手の人にも共有できるものへと、3ブロックに整理するだけで、30秒や1分スピーチでもずいぶん伝わるメッセージに変わります。

目指すは、こうしたメッセージを、もっと気軽に日常的に映像で表現できるようになること。

ひとりでも多くの人のドキュメンタリー力、ストーリーテリング力を高めるような講座にしたいと思います。

今回の講座は締め切ってしまいましたが、また開催予定していますので、興味ある方は是非ご参加ください。[amazonjs asin=”4061494856″ locale=”JP” title=”知の編集術 (講談社現代新書)”]

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