ホテル・ルワンダ

映画「ホテル・ルワンダ」(04 英伊南ア/日本公開06)予告編

ホテル・ルワンダ
実話が元になっているだけに手放しに喜んで賞賛したい映画ではないけど、かつ厳粛に受け止めるだけの重く苦しすぎるタッチの映画でもない。主人公のどんな苦難でも前向きに聡明に乗り越えようとする姿には、希望すら垣間見れる。

大量虐殺という悲惨な一面を取り上げた映画でもありながら、一人のホテルマンとしての凛とした生き様を描いた作品でもあって、どんな状況であっても自分の使命(仕事)から逃げ出さない姿には人として学ぶところが多くあると思います。

自分から逃げられないという諦めではなく、逃げないという信念。大なり小なり逆境があったとしても、ふとした瞬間にこの映画を思い出すことができたら、少し前向きな気持ちで困難に立ち向かってみようと思えるのではないかな。

そんな気持ちを探したら、ふと「ショーシャンクの空に」を思い出しました。

ちょうど「ルワンダの涙」も公開しているので、こちらもぜひ観てみたいですね。現地ロケでエキストラも1994年を体験した人が多く、それは当時を思い返すようでつらい作業であったと思いますが、この映画が撮影できるほどの現状になったという意味では、違う意味すこしほっとすることもできるかもしれない。もちろん、映画そのものはより時代背景や世界や人が抱える問題そのものを描いてくる分、直視すべきシーンが多いのではと思います。期待したい映画です。

欧米やアジアにばかり関心があった日本だけど、これまであまり縁のなかった遠くアフリカの地にも多くの日本人が目を向けていく時代が来ているような気もします。

そしてそれは援助という視点ではなくて、むしろそこから僕ら自身学ぶべきことがあるのではないか?確信はないですが、ふと、そんなことを思いながら観ていました。

オススメです。

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