What is the Ushahidi Platform? from Ushahidi on Vimeo.
震災や暴動など突発的な問題に際して、その地域で起きている出来事や情報を集約して地図上で可視化して把握することが大切です。
こうした地図を活用した情報共有サービスを立ち上げることができる、オープンソースのプラットフォーム「ウシャヒディ(Ushahidi)」を実際にインストールしてみました。詳しい説明はこちら(ケニア発、世界中の危機・災害時に不可欠な位置関連情報集約サイト、『ウシャヒディ(Ushahidi )』)。
今回インストールしたのは月額500円程度のcoreseverというレンタルサーバー。ushahidiをダウンロードして、サーバーに展開。mysqlというサーバーにアカウントを設定したのち、ブラウザー上でウィザードにそって設定していくだけで、わずか5分ほどでインストールが完了します。
若干文字化け箇所が残りましたが、日本語も問題なく通ります。
実際には高負荷に耐えられるサーバーの選定や負荷分散、もしくはインストール不要のサービスcrowdmapなどの活用など検討すべき項目はありますが、何か起きてからインストールするのではなく、すでにこうしたサービスを使って慣れておく事や、自分のすむ地域の防災マップなど平時においても地域のコミュニティと一緒に活用しておくことが必要です。
インストールの手順
サーバーにアプリケーションをアップロード
今回は左のBASIC INSTALATIONを試みます。
始める前にファイルのパーミッション設定
属性データのパーミッションを書き込み可能にします。
データーベースの設定
事前にデーターベースの設定を行っておきます。そのデーターベースネームとパスワードを設定。
基本設定画面
サイトの名前を書きます。
設定完了画面
基本的にはこれで完了です。
運用について
このようなウェブサイトが立ち上がり、カテゴリーの設定などをあらかじめ決めておくことで、ユーザーが自由にそのカテゴリーにあわせた情報を投稿することができます。
たとえば、夏場の計画停電などに備えて、地域で見通しの悪い路地や危険物などあらかじめ地域の情報を地域の人たちと共有しておくことや、避難場所などを把握しておくための情報サイトとして活用できるでしょう。
情報の投稿は誰もができ、管理権限ある人がその情報を確認してサイトに反映することができるようになっています。
東北大震災ではこのプラットフォームを活用した、sinsai.info が震災発生後すぐに立ち上がりました。こうしたサービスの活用方法や事前学習など、これからのIT教育にも積極的に取り入れられる必要があります。
実際には、こうした情報集約サイトが乱立してしまって混乱してしまう可能性もありますが、ソーシャルメディアの世界ではオーガニックに交通整理が行われて、役割の分担など自発的な情報集約がフラットに行われていく傾向もあり、むしろ、こうしたサービスを使いこなせる人材を一人でも多く育成することが急務と思います。
そうした震災時に必要な情報発信や教育のあり方について学ぶ講座を現在6月開校に向けて準備中です。そして、そうした人材の自立支援をサポートするNPOを9月設立にむけて準備を進めています。こちらも、また詳細をアナウンスさせていただきますね。
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