偶然数日間だけ蛍の鑑賞会をひらいているというので、消灯した休憩室の縁側から川辺にゆらゆら飛ぶ蛍を眺めてました。
日が暮れてあたりが暗くなると、川向こうの暗闇の藪からゆっくり瞬きをしながら目を光らせてこちらをみている、不思議ないきものような、そんな幻想的な光の面滅に言葉がすべて奪われてしまうほど感動。
なにもせず、ただ蛍の光を眺めている時間。こんな風に時を感じて過ごすことって大切だなぁと改めて感じ入ってました。
それにしても、ほたる。いいですね。
暗がりから恋する相手を必死に求めて、命の光を輝かせる。はかなくもはっきりとした生命の光。
手をのばせば届きそうな軒先をゆっくりと横切る蛍をみながら、こっちに来てほしい気持ちと、誰にも触れられず、その命を全うするためにそっと遠くに飛び去ってほしい、そんな気持ちが入り乱れる。
きっと、それくらい蛍の数は遠い記憶でみたそれとは違っていて、少なくなっているのかもしれないですね。
貴重な出会いと、粋な計らいにほんとうに感謝。