今からもう6年も前。昨年他界した連れの住む街に、ふらっと車で訪れた日。地元に湧き水があるというので、連れてきてもらった場所。
今となっては正確な場所がわからないけど、あまり大きくない木の根っこあたりから水がちょろちょろと湧いていて「めぐみの泉」って書いてあった。でも、なんだか神聖な感じのしない場所で、大丈夫か?と薄目でうたぐってたんだけど、得意気な顔で用意したいたペットボトルに水を汲んでるのがおかくして、その姿を写真に撮ってた。その時の一枚。
僕は結局飲まなかったけど、よく連れはこうやって、どういうわけだか発見した秘密スポットなんかによく連れてきてくれた。
今思えば、小学生のときの秘密基地のよう。
このあと、また知る人ぞ知る峠のお蕎麦屋さんに案内され、まるで自分の家かのように、座布団に横たわりながら、いつものように夢や一緒にやりたいプロジェクトなんかを語り合った。
懐かしいなぁ。
こうやって、写真を見つけて、色々なこと思い返していたら、この6年の色々な感情が走馬灯のように映し出されてきて、気がついたらこんな明け方の時間になってしまった。
どんな写真でも撮っておくことって大事。その瞬間の感情に触れることで、その時の自分と今の自分が見えてくる。
改めて自分がシャッターを落とした普通の景色がこんなに自分の感情を揺さぶっていることに気づく。
一緒にやろうという約束は叶わなかったけど、僕らはずいぶんがんばってるよ。あの頃の自分たちに語りかけてみる。