すごく平均的+αな日本人を描かせたらすごい。この人の作品に流れる独特な空気感や恥ずかしさって、日本男子ならみんな持っている一面.。むしろそんな部分もあけっぴろげに表現してしまうところ、爽快感さえあったりする。
この作品全体に薄く流れる不幸感というか、いいことがあるとすぐ、悪いことを想像してしまう小市民的な感覚ってすごく共感してしまう。
でも、その感覚を受け入れながらも、常に前に進む主人公がすばらしい。すごく浅い部分がギャグではあるんだけど、それがあるからどんどん前に進めることもある。そんな生き様にちょっとした勇気すらわいてきます。
人を選ぶと思いますが、個人的には○。