最後の授業

2994608526_0806433f46-pola.png

天気がいいのに、また、わざわざコインランドリーに行ってしまった。

昨日のうちに洗濯が終わったので、あまり量がなかったんだけど、目当てはこの本。

余命宣告をされて、最後の講義をおこなった、ランディ・パウシュの自伝。

彼は本当の意味での楽観主義者。しかも筋金入り。現実から目をそらすことをせず、楽観できる強さをもっている。

その姿勢から学べるところもたくさんあるし、もし自分がなにかの困難にぶつかったとき、そして、夢をあきらめそうになったとき、彼の言葉はきっとじんわりと響いて人生に作用していくんじゃないかな。

本当に頭の良い人というのは、こういう人のことをいうのだと思う。クレバーというよりはスマート。そして、とても人間的。

そして、余命を前にしても、まだこれから先のことを考え続けている。

きっと彼の魂の強さがこうして本という姿になり、映像や情報となって、生き続けようとしているんだろう。

まさにバーチャルリアリティの研究者の先端にいる人だ。

色々な意味で勇気になる。とてもいい本。

いくつか印象に残った言葉を

自尊心

「きみが失敗しても、だれも何も言わなくなったら、きみのことはあきらめたという意味なんだよ」

子供の頃にフットボールチームに入部させられ、監督に何度もやり直しをさせられたときのエピソード。

その後にこう続く

「最近は、子供に自尊心を与えることがあちこちで話題になっている。ただし、自尊心は与えるものではない。自分で築くものだ。」

子供だけじゃなく、大人にも言える教訓。

他人の考えを気にしすぎない

多くの人が一日のかなりの時間を、そうやって心配することに費やしている。他人が考えていることをだれも気にしなかったら、僕たちの生活と仕事の効率は33%アップする。

特に根拠のない33%が彼流なユーモアだけど、これはとても言い当てている。

なかなか他人を意識せずに生きることは難しいし、また独善的に生きていけばいいというわけでもない。

この後に、彼の研究メンバーにいつも伝えている言葉

「僕が何を考えているか、心配する必要はない。いいことも悪いことも、考えていることはきみに教えるから」

彼は教職にありながら、こうした彼の話は非常に実践的で応用のきくものばかり。

権威にありながら、つねに謙虚でユーモア。そして、どうしたら個人の才能が伸びるか? 人のために考え抜ける優しさをもっている。

この本を読むと、もっと一生懸命に生きよう!と思える。

いい本です。わかりやすく、伝わる言葉の数々。さらっと読めてじわっときます。

Shareこの記事をシェアしよう!

モバイルバージョンを終了