MISSING

Missing (本多 孝好)
「人の死」
今の自分としては少し重いテーマだけど、小説としてはとても読みやすかった。
死という「過去」と、生きている現実という「現在」との折り合いを不器用につけていく登場人物。
「過去」にとらわれて飲み込まれそうになる「現実」を生きていながら、「過去」を捨てたり、逃げたりするのではなく、毎日の食事のように食べて消化していこうする。
そんな生き方を選択しようと思えた瞬間、つらい過去も未来へのエネルギーになったりするのかもしれない。と読み終えた余韻の中、感じてました。
短編の軽快さもあいまって、いっきに読めます。

Shareこの記事をシェアしよう!

モバイルバージョンを終了