当日のご紹介したリンクはこちらにまとめました。
このIPDCフォーラムは慶応大学のメディアデザイン研究科の教授で、現在のNHK教育テレビ趣味悠々の講師でもある中村伊知哉先生が代表をつとめている、放送と通信の融合をテーマにしたフォーラムです。
IPDCとは
IPDCとは、IP Data Castの略で、従来のインターネットをはじめとする通信の世界で一般的であったパケット(IPデータグラム)を 放送用電波に乗せて一斉配信する放送サービスの総称です。
IPDCフォーラムAbout us
テレビのように放送波でインターネットの情報を受けられる仕組み。
被災地や避難所などで、インターネット回線や無線LANなどがない環境で、ネットの情報が見れるようになれば、テレビやラジオでは足りない情報を得ることができます。
今回の震災では、テレビの情報を補うような様々な情報サービスやツイッターやUstreamなどソーシャルメディアの活用方法が見出されましたが、弱点があるとしたら、「電源と通信回線」がなければ、ネットの情報が観れない。ということです。
そこで、こうした技術や、ソーラーで動く受信端末などがあれば、たとえば、地図情報に避難所情報などが可視化されたデータをダウンロードして常時端末で閲覧することができたり、触ってうごくインタラクティブなサイネージ(大型テレビ)端末などにきめ細かい情報を常時配信できるのではないでしょうか?
細かい技術スペックはわかりませんが、放送と通信、テレビとネットの間を埋めるような、情報端末がうまれてくるのではないか?と期待しています。
かくして技術やインフラ、規則や法律が構築されたとしたら、次に重要なのは、端末やインターフェイスで、そして、もっとも重要なのは、「コンテンツ」です。(本来逆じゃないか?ということは深く突っ込まずに)
つまり、だれがそうした情報をつくるのか?その仕組みがなければ、ただの箱になってしまいます。
そこで、そうした次世代の端末のヒントになるのではないか?とまとめているのが上記のチャートになります。(詳しいリンクや解説は改めてアップデートします)
■この2週間の間に様々なアイデアやサービス。クリエイティブが生まれてきました。
特に注目すべきは、「被災地には行けないけれど、何かできることはないか?」という思いで生み出されたソーシャルクリエイティブの数々です。世界中からあつまったメッセージや映像や写真、そして情報検索サービスや義援金など、お金をかけなくてもできる、情報ボランティアやソーシャルメディアでのアクションが多く見受けられました。
そうした活動や表現に心を動かされ、「自分もなにかできることをしなければ」という思いが連鎖して、毎日のように新しいアイデアが登場しています。
この震災から学ぶことは本当に多くあります。
まだ予断許さない現状ですが、次なる有事に備えて、自分にできること。そして「大切に思う人」のために、いまからできることを行動に変えていくことが大切です。
ソーシャルメディアは「自分にも何かできるのではないか?」という思いを後押ししてくれている存在とも言えます。
前回のエントリーから僕もあることを決意して行動しています。形になるまでまだお伝えする段階に至りませんが、僕にできることの最大を尽くすつもりで準備をしています。近いうちにご報告できるかと思います。