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四日間の奇蹟四日間の奇蹟(浅倉卓弥) 下手な書評になってしまうのを恐れてしまうほど、素晴らしい作品だった。 最後の数十ページは泣いていても人目をはばからず、見上げては滲んだ視点を遠く合わせられるような場所を探し求めてしまうほど。 生...
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旅に出て思う。旅に出てると、日常生活にはそれほど多くの荷物が必要ないことに気付く。 それに気付くために旅はあるのかもしれない。 本当に必要なものを知るために。
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旅の途中〜草津今日は取材で群馬の草津に。 旅をしていると、普段出会わない人に話しかけられる。 昨晩は軽自動車で青森まで夫婦で旅してきた人の苦労話を聞きながらお茶をのみ、今日は大工さんが猟師仲間と山菜取りに来ているという。 車の前で自分...
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秋のはじまり朱色のくちべにを いたずらに塗った 子供のように 誰よりも先に 秋になりたいと 願うモミジたち 気づかれないように 気づかれたいように
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深山幽谷直前に思い立ち、知人を乗せ夜中に車を飛ばす。 出発前に渓流釣り用の竿と餌を購入。 駐車場で仮眠して早朝、地元で釣られた鮎の定食をご馳走になり、 川沿いの林道を源流に向かって走らせる。 東京から3時間も走るだけで、これだけの景色と空気が無料。 空気が澄んでいると淀んでいた気持ちも癒されていく気がする。 携帯の電波も圏外。バーナーでコーヒーを煎れながらキャンプ。 満天の星空を眺めて夜がふける。 こんな夜を覚えてしまうと、僕はどんどん駄目になってしまいそう。 溶けそうな意識の中、適当に眠ってしまっていた。
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クーポン券部屋の掃除が終わったら週末から旅に出ようと、旅をにんじんにして奮闘してたら、結局朝に。 でもゴミ回収車が家の前にある大量のごみを持っていくのを見届けていたら、なんだかすがすがしい気分に。 家にある膿や脂肪を出すように、ど...
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あまもり「え〜。ただいま〜。構内、あまもりでご迷惑おかけしております〜」 原宿駅を降りると、突然の豪雨に「あまもり」のアナウンス。 って。これは「雨漏り」のレベルを超えて「水芸」ではないか!と突っ込みながら撮影。 雨がカーテン状...
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MISSINGMissing (本多 孝好) 「人の死」 今の自分としては少し重いテーマだけど、小説としてはとても読みやすかった。 死という「過去」と、生きている現実という「現在」との折り合いを不器用につけていく登場人物。 「過去」に...
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あめがふるといいなあめがふるといいな ぼくはじっと だれかががくるのをまっている そして だれかが映画をみているあいだ だれかと食事をしているあいだ ぼくは、ひとりになったきみを だきしめてまもってあげる。 やさしくつよく けっして離しは...
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ソラあたりまえのことを あたりまえのことにしたくないから なんのへんてつもないこのソラを ぼくは忘れないようにとねがう でもいつかそんなあたりまえのことを ぼくは忘れてしまうかもしれない。 だから みあげるたびにぼくにおしえ...
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ハト「時をとめてあげる」 夕暮れせまる公園を通り抜けようとする僕に 誰かがそうつぶやいた気がした。 うつむいていた顔をあげてみると、 僕と目をあわせようとしない、不自然なハトがそこにいる。 僕はハトをじっとみつめてみる。 そ...
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ただいま。帰ってきました。ただいま。今回は本当の旅だけじゃなくて、自分自身を振り返る意味でも長い間、自分の内面を旅していたような気がします。そして、旅が終わったのではなくて、やっとはじまったような気持ちです。感じていることと、感じ...
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旅にでてますご心配おかけしてすみません。 しばらく思うこともあって、インターネット断ちをして、旅にでてます。 メールだけは読んでいるのですが、主に携帯で読んでいるので、お返事もできなくてすみません。 心配してメールくださったみなさん...
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夕焼けがきれいだった日今日は夕焼けがきれいだった。 東名高速を走っているとどんどんと視界が開けてきて、徐々に焼けてくる空に奥行きある雲の層。思わず車を止めて撮影したくなるほど。 横浜についたころには、ブルーの空とオレンジ雲のコントラストが幻想...