Global Service Jam Tokyo 2012報告(初日編)「場の空気をつくる」

2012年2月26日(金)より28日(日)まで、48時間でサービスをデザインするという世界同時開催のジャム(Global Service Jam)が無事終わりました。
今回は世界40カ国80都市、2061人の参加者から350近くのサービスアイデアがプレゼンテーションされ、Service Jam Tokyoでは千駄ヶ谷コモンズを会場に12名の参加者で3チームを構成し3つのプレゼンテーションをおこないました。(プレゼンテーションは最後に掲載します)

終わって数日経てもいまだに体験の興奮さめやらず、振り返ってみて気づきの多いジャムセッションでした。セッション通じて学んだことや気づいた事を書いて行きます。

準備編「お題発表」

26日の午後6時30分にビデオによるお題発表。今回は「Hidden Treasure」というテーマで、サービス案を考えます。ちなみに、このお題が世界一周するまではネット上にもれてはいけません。東京が最初なので、実質次の日まで公表できないルールです。

 

このジャムはよい「結果(ソリューション)」を導き出すのが目的ではなく、導き出すための「過程(プロセス)」「サービスデザイン」を楽しみながら学ぶこと。ちょっとしたゲーム感覚でその場に居合わせたもの同士が制限内で課題を共有して「サービス」を作り上げて行くイベントです。

実は、「サービスデザイン」という定義そのもの、このイベントを日本に導いてくれたおかちゃんこと岡橋君に聞くまでは知らなかったのですが、世界共通の定義があるというよりは、従来の「サービス」を企画したり、生み出す現場では長年行われてきたことだと思います。

ただ、一人の経験や勘で行うのではなく、チームとしてプロセスを共有していくために、誰もが使える「メソッド」を再定義しなおす「運動」というのが僕の認識でした。

流動的な空気を軽く固定すること

送られてきたビデオに登場した「Hidden Treasure」というお題。今回のワークショップには日本語のできない方やバイリンガルな方が参加いただいたおかげで、英語のお題に対して様々な解釈や、逆に思いを英語で伝えるというもどかしい体験も味わえました。最終的には世界に向けてプレゼンするので、ある意味非常によい環境だったと思います。

早速アイデア出し!と行きたいところですが、まずは、東京チームでは参加者それぞれの「人となり」と「つながり」を重視する時間を多く割きました。

初日の夜はほぼそれに費やしたと思います。

日本人的だと思うのですが、日本のコミュニティの場合はお互いのステータス、さんづけなのか?君づけなのか?が分からないと話しかけられないメンタリティがあります。

逆に言えば「空気を読む」力や「相手を敬い思いやる」力が強いのだと思います。

その意味では導入の「不安定で流動的な場」を軽く固定して話しやすい雰囲気をつくってあげること。日本型ファシリテーションの大切な役割だとも思います。

打ち解けてお互いが信頼関係を築けるようになれば、逆に日本のチームほど集中力の高い「協調的創造の過程」に入れるチームはないと思います。

そこで、あまり気遣いすぎることなく、それぞれの人となりや役割が見えるようにするために、つながりのない状態のうちに、ピザをつまみながら、それぞれの自己紹介をしてもらいます。

タグを使った自己紹介

まず、自分を表すだろう言葉やキーワードをポストイットに書き出してもらい、ボードに貼付けます。

その中から3つほどキーになる言葉を選んでもらい「1分」で自己紹介する。というワークです。

ついでに「かなり強引」でかまわないので、「Hidden Treasure」とわたしのつながりを最後にひとつ付け加えてもらいます。

どの国よりももしかするとスロースターターなジャムだったかもしれませんが、緩やかに場を暖めつつ、打ち解けた感じで残りの二日を頑張ろう!!という気持ちを燃やしながら、初日3時間ほどのセッションは終了しました。