アレクシス・オハニアン:ソーシャル・メディアで注目を集める方法 [TED.com]

Redditという、お気に入りのウェブサイトを紹介しあう米国で人気のソーシャルブックマークサイト(日本でははてぶが近い)の創業者のスピーチ。

グリーンピースが行った捕鯨反対運動に対して、Reddit上で第三者が支援するエントリーを立ち上げ、それが話題となり、結果日本が捕鯨派遣を中止したというストーリー。

コントロールできない世界を楽しめるか?

あくまでグリーンピースが立ち上げた署名運動とかではなく、イデオロギーや意図のない、ゆるやかなつながりの中で生まれたバズ・ムーブメント。ソーシャルメディアではこうしたことが起こりうる可能性をしめしたスピーチでした。

140804-0004

いわゆるフラッジュモブ(匿名の多数が時間場所をあわせて同じ行動をとる)的な、悪ふざけ的なのりも含めて、いくつかの設計やデザインが機能すると、急激に注目される現象が起きうる。という良い方面にも悪い方面にも使える。教訓がここにあります。このTEDトークから学べることをまとめてみましょう。

①当事者じゃないから盛り上がる

グリーンピースがもし、同じことをやろうとしたらきっとここまで広がらなかったと思います。

②お金はかけない。軽くシンプルなほどいい。

同様に、大々的なキャンペーンではなく、悪ふざけ的なのり。①同様、イデオロギーや意図が薄いほうが、軽く燃え広がるということ。熱く訴えるほどに、小さな範囲以上は盛り上がらない。ということでしょう。

③シェアしやすい可視化されたストーリーやフックがあること

この話しの冒頭に、クジラにGPSをつけて観測するというフックがありました。抽象的な訴えではなく、可視化されたわかりやすい「対象」があること。

例えば、「サッカー観戦でゴミを捨てるのはやめましょう」という、訴えがあったとします。倫理的に訴えるだけでなく、ワールドカップのチーム国戦績とゴミの量をリアルタイムに比較したサイトがあれば、違うコンペティションが生まれて、バズになり、結果ゴミの量も減らせるかもしれません。

加えて、わかりやすいグラフィックやリアルタイムな変化が可視化のインターフェイスがあって、それを誰もが自分のブログに貼付けられるような仕組みがあればなおさらです。

④ネーミングをみんなでつけて自分ゴトにする

支援対象に名前をつけると、ストーリーが生まれやすくなります。ただ、その主人公の名前をつけるところから、ユーザーにさせて投票させる。バズの下地を気軽につくることで、本題に関係なく、多くの人がステークスホルダーとなり、最後まで行く末を見守る様になります。また、クジラのロゴやアイコンも重要なヒントでした。

命名すると、そこに命が宿って買ってに成長する物語になりやすい。ということです。

⑤コントロールしない

アレクシス・オハニアン氏の結びの言葉に「コントロールをうしなっても平気になってください」というメッセージがありますが、一度話題に火がついてテッピングポイントを超えてしまうと止めることができません。

話題サイトの若き創業者の無責任な発言とも言えますが、これも真実ですし、このことを直感的に理解できるかどうか?はこの世界の踏み絵的な問いでもあります。

むしろ、コントロールできない社会というのは、これまで一部の人やメディアがコントロールしてきた社会へのアンチテーゼでもあり、危険性と可能性の共存した社会とも言えます。

いかに、コントロールできな世界をコントロールするか?これは次の時代を生き抜くセンスでもあり、実は僕らが生きてから奇跡のように心臓を動かし続け今日まで生きていることへの再認識でもある気がします。

流れに身を任せる。想い通りにならない現実にどのように「平気」になるか?彼のメッセージは無責任というよりは、これからの時代のあり方や楽しみ方を示唆してくれている気がしました。

とはいえ、ディッチングポイント(急速にブームが冷める)の早さもソーシャルメディアの特徴ですが。。