1月20日放送 | これまでの放送 | スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン.
いま、僕らの住む社会は、高度な情報化社会。あらゆるデータが僕らの価値観や出会いを左右している。
出会い系や婚活サイトにかぎらず、GoogleやFacebookは僕らの情報を独自のアルゴリズムで解析をして、その情報がどれくらいの人にマッチングすれば最適か?をご丁寧にも判断して紹介してくれている。
例えば、Facebookで好きなタレントの情報を書いていると、Facebookはそれに見合った人に露出するように調整してくれる。友達関係の比重を計算して、感心の高そうな人の目に映る様に計算してくれていて、それがFacebookでエッジランクとよばれるアルゴリズム(仕組み)。
目次
情報をハックできる人がモテる時代?
番組の最後に解説者のJoiが「これからの時代は容姿だけでなく、ハックするスキルがある人がモテる時代がくるかもしれない」的なことを言っていたけど、これは、単に「ギーク」がモテるという話ではなく「情報をきちんと自分の目で見極めて、その中にあるルール(アルゴリズム)を見つけだし、自分に応用できる」人のこと。
とはいえ、論理的に情報を見極めるだけでなく、最後は生身の人間としての相性や直感も大切にできる人でないと、本当の婚活ハッカーにはなれないのだと思います。
その一流の婚活ハッカーとなった彼女が理想の男性にめぐりあうために行った3つのポイントをご紹介します。
ポイント❶「現実のデータから目をそらさない」
彼女は、自分の住むフィラデルフィアの人口(150万人)から、自分と同じユダヤの人で、その他の対象条件に見合う人を計算したところ、35人と割り出した。
この確率が正しいかどうか?よりも、まず、数字と向き合ってみることで、現実から目をそらさない覚悟のようなものを実感することが大切。
これは、会社の経営にも言えます。収入や支出といった現実的な数字を直視せずに、抽象的に夢を追ってしまうと、大切な経営判断やチャンスを逃してしまいます。
うまく行くコツは、この現実と向き合う「覚悟」を決めること。これに尽きます。
ポイント❷「自分の望む理想像を徹底して書き出す」
ポイント❶にも通じますが、やはり、能動的に動かなければ、いくら便利な時代でも「いい出会い」はやってこないのです。
彼女は、自分が望む理想の男性像を徹底して書き出し、アプローチしてくる男性を点数化して、「メールの返信をする」「実際にあう」等条件付けしました。
大切なことは、自分を知るということ。何がしたいのか?何が欲しいのか?ゴールをイメージする行為。実はこれも多くの人が具体的にしていないことだと思います。
ポイント❸「ライバルを知る」
彼女は、この理想像を明文化して数値化することで、ミスマッチを減らしたのですが、実はそれだけでは、出会いはあっても相手が自分を好きになる保証はないことに気づきます。
そこで、(ここが彼女の大胆なところですが)男性になりすまして、女性からのアプローチや印象のよいコミュニケーションを分析します。
つまり、ライバルを知るということです。コミュニケーションのタイミング。プロフィールの長さ。写真の撮り方。
その分析から出会いを引き寄せるスーパープロフィールを生み出し、アプローチの数を飛躍的に伸ばして、最後に、理想の男性とゴールインしました。
インターネットの本質は出会い系
昔からインターネットの本質は「出会い系」だと思っています。
いい出会いを得ることができる人が、この情報化社会の恩恵を受けることができます。
そのためには、彼女の言う様に、運命を待つのではなく、その構造を明らかにして、明確なゴールを見つけ、能動的に選び取ることです。
「(アルゴリズムは)自分自身で書くものなのです。結婚相手探しなり、やりたい事探しなり、事業の立ち上げなり、何なり、自分の構想を明らかにして、自分のルールを決め、好きなだけえり好みしてください。」
そして最後に、数値の結果やスペックだけではなく、女性としての感性や直感を信じたのだと思います。
このバランス感覚。つい情緒的、感情的な情報選択をしがちだけど、冷静に自分の必要な情報を確認して、徹底的に現状(情報やデータ)見つめて、最後にそのデータを超えたセンスで物事を判断、選択する直感力を身につけること。
いろいろな意味、この情報化社会を生き抜くために必要なポイントやヒントを示唆してくれているスピーチだと思います。
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