たぶん、いま一番ワクワクすることって何ですか?って聞かれたら「部屋の掃除をすること」と答えてしまうかもしれない。
別に、超潔癖とかではなくて、あるとき「これ、部屋の荷物がなくなったらどれだけいい空間になるだろう!」と見えた瞬間があって。
その見えたイメージをただ黙々と遂行していると、不思議と心が落ち着いていくのと同時に高揚感につつまれていく。ちょっとしたハイな状態を体感。
確信に満ちたことなんてそれほど多くない日常に、これくらいはっきり「もしこれができたら人生変わってしまうかも」と思えた出来事。
それがまさに片付けの魔法なのかも。
下手な自己啓発本を読むより部屋の掃除が有効
これまでも、幾度となく、ブログやツイッターで「大掃除なう」をしてきたのに、なかなかモノが減らず、その度に、大げさかもしれませんが、自分の弱さと向き合ってきたように思います。
ただ「捨てる」という行為がこれほど奥深く、そして捨てる行為を通じて、「決断」して腹を据える力を少しづつ養えるものだとは思いませんでした。
その意味でも、この「掃除」という行為は、ただ部屋を綺麗にすることにとどまらず、弱さと向き合いながら、それを克服する学び。変な自己啓発本を読むより深いことです。
顧客がリピーターにならないことの重要性
それを実感させてくれたのが、先週末読んだこの本。
なるほど!と思ったのは、「リバウンドしない」から、お客様がリピートしない。という一節。
「教育」に当てはめてみれば、授業で教えているのに学校が終わったら忘れてしまって、また一から勉強。だったり、「書籍」でいえば、読んだときは高揚感あったのに、しばらくすると読み返さないと思い出せない。
いつまでも卒業しない教育やコンテンツって、モチベーションが持続しないのだと思います。
一度教わったら、頭にがつん!とはいって、その刺激が自分の生活や仕事のあり方に大きく貢献して、そしてそれが糧になるくらいのものが理想ですね。
そんな理想の世界があるのか?と自分でも半信半疑ではあったけれど、この本はまさにそうでした。
一度学んだら忘れないロジック
一冊読んだら最後(卒業)にしようと思える力とロジック、そしてそれを見守る厳しくも優しい目線を兼ね備えていて、おおいにヒントになりました。
一つだけ言えば「掃除を祭りにする」というロジック。
「一気に、短期に、完璧に捨てるを終わらせる」
あの日にもう戻りたくない!と思えるほど、一度全力でかたづけをすること。
片付け祭りを開催してしまう。というマインドセットを知るだけでも価値がありますし、祭りというハレとケをうまく活用する比喩でも理解がストンきます。
たかが掃除本だけど、売れている理由わかります。色々な道に通じるこの本、改めておすすめです!