EVERYTHING IS A REMIX 4部完結。世界はリミックスでできている。

音楽も映画もそしてマッキントッシュだって、様々なものを模倣して生まれてきている。
ちょうど昨晩「EVERYTHING IS A REMIX」の最終版がvimeoに公開されたので、改めて全編を見直してみた。

模倣とはなにか?創造とはなにか?

僕らが何かを創造したり発見したものを表現しようとするときに、頭の片隅で著作権やコピーライトの問題を意識してしまう。でも、一体創造とはなんなのか? オリジナルとはなにか? そんなことを改めて考えさせてくれる刺激的な作品。

PART ONE

PART TWO

PART THREE

PART FOUR

創造の素は「コピー、変化、融合」

創作力を高める上で、過去の作品を模倣して学ぶことは多いにあるし、その上で、受け継いできたものを自分に創造の糧にすることは誰も疑わないと思う。

個人だけでなく人類として生き延びるためには、知恵を伝承(コピー)して、時代に合わせ(変化)(ときに変異)させ、様々なアイデアを結びつけて(融合)いくことが重要であって、それが進化のプロセス。

生命の遺伝子ですら書き換えられる時代。情報(ミーム)という遺伝子は意識的に日常の中で創造(コピー、変化、融合)を繰り返すことができる。それがある種の今時代的なクリエイティブと言えるかもしれない。

創造というのは、歴史の恩恵を受け継ぐ喜び

「子孫」を残すという行為だって、生存率を高めるために様々な工夫がされたのだと思う。

そうした大局な視点でいえば、ネアンデルタール人が絶滅して、(一説で言語を獲得したとされる)ホモサピエンスが残ったように、原始人にとって、言語情報を獲得し、伝達、伝承を繰り返す中で発明を得たり、石器が改善されたりすることによって、生存率が高まったのは、リミックスによるイノベーションだったにちがいない。

そうして、生き延びたり、子孫が誕生、繁栄させられたときに、大いなる<なにか>に感謝をしたのだろう。

同じように、すばらしい作品やアイデアに出会い、創造的な刺激を受けたときに、何とも言えない喜びを感じる瞬間があるとすれば、それが創造の源泉に触れた喜びであって、それは過去からのヒントを受け継ぐ行為なのだと思う。

恩恵と尊敬、感謝があってリミックスが生かされる

僕らも創造されて生まれてきて、いつか死んでしまう。疑いようのない有限の世界にいて、短い人生の中に様々な恩恵を受けて生きている。創るものはすべて先人の知恵や誰かの恩恵であって、それを受け継いで新たなる創造を許されている。

感謝なんておくがましいけど、「恩恵」という二文字を思い出すだけで創造性というのは大きく開花する。そして、その恩恵を尊敬とともに、ひろくコミュニティに還元、シェアすることで、リミックスの大きな循環が創造される。

そんな感じに「インターネット」は発展してきた。

誰かが情報をオープンにシェアしてくれているから成り立っている世界。

その恩恵を誰かに返すために、お互いがシェアすることで文化を創造・発展していくこと。それがインターネットメディアのあり方だと思う。

さて、4部作のこの映像。この作品そのものが、様々なリミックスでできている。作者もまた、彼にアイデアを与たるものに、敬意や感謝を作品として丁寧に表している感じが伝わってきて、その姿勢もまた刺激的だし、こうした映像表現の方法もまたトレースしたくなるすばらしい創造物だ。

この恩恵をどのように返すか? が大切。所有ではなく、シェアして還元することもその一つ。
Everything is a Remix.