勤める場所で働き方や生活を考えるのではなくて、住みたい場所、暮らし方から生活やシゴトを創造する。
そんなライフスタイルのために、一人一人のマインドセットはどう変わるべきか?また、そうした魅力ある、選ばれるまちづくりのために、行政はどんなビジョンを描くべきか?
そんなヒントが、ポートランドやブルックリンにありそうだ。
従来のやり方が通用しなくなりはじめた時代というのは、従来のあり方にとらわれない、柔軟で創造的な時代。
なんだか、いままで当たり前のようにできていたことが、持続可能に思えなくなりはじめたら、それはサインであり、こういう時こそ、身の丈に大切にしたいことを人生の真ん中にして行動するチャンス。
そして、そういう人たちが集積するまちづくりを、上位レイヤーで設計する人たちも暗躍すべき時。
偶然を装いながら、確信に満ちて緻密に描き創り出す。まちづくりやコミュニティの形成ってそういう視点が大切だと思う。
先日、ブルーボトルが海を越えて東京にやってきたけど、見方を変えたら、日本の純喫茶が海外からサードウェーブとして逆流して帰ってきたとも言える。
であれば、表向き洒落たカフェにいかず純喫茶を見直したり、角打ちしながら、MacBookを開いてMTGしたりしたら粋かもしれない。(それは野暮か。。)
そのボトルにある文脈をどうやって受け取って、日本的な文化に融合させていくか?が大切。
とか言いながらひねくれてはいるけど、日本的な「ヒップ」な暮らしってなんだろうか? そんなことを対話する場を作ってみたくなった。
佐久間:そうなんです。もちろんブルックリンやポートランドみたいな場所でそういう動きが出てくるっていうのは、まあ普通のことですし、ヒッピーという近い思想を持ってた人たちが以前からにいたわけですからそんなに驚くべきことではないんですけれども、全米中に広まっているというのは、インターネットやテクノロジーの革新、あとコミュニティー性の普及が大きいと考えています。
コミュニティーっていう考え方の普及によってアメリカのメインストリームに影響を及ぼすようになってきている。リベラルな地域じゃないところでもそういうことが目に見えるようになってきたっていうところはムーブメントだなと思う要因ですね。
[amazonjs asin=”4255007861″ locale=”JP” title=”ヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)”][amazonjs asin=”B00KC25REK” locale=”JP” title=”POPEYE (ポパイ) 2014年 07月号 雑誌”]佐久間:まず、消費税がないんです。文化的に進んでる場所っていうのは税金とかって高くなりがちなんだけれども、ポートランドはそうはなっていなくて、税金を抑えることに成功していて、かつ、そこそこ街としての機能も整っていて、便利で住みやすい。そこがポートランドの一番の強みですね。起業をするときに一番やりやすい場所でもあります。あとは、農業や林業と近い場所で食べものがすごくおいしい。自然が近いのでアウトドアもやりやすいですし、アメリカの中でユートピアという言葉が可能だとしたらポートランドは結構いい線いっています。