Lifehacker誌でマルチハビテーションに関する連載はじめました

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今回のテーマは初回ということで「シェアハウスでの生活から、多拠点生活へ
マルチハビテーションといってもなに?と思う人がほとんどだとおもいます。分かりやすく言うと、仕事や暮らしの場所を一箇所ではなく、複数拠点にする暮らし方です。

ここでいう「マルチハビテーション」とは、裕福な人が別荘を複数もって暮らすというのではなく、

  1. いかにお金をかけずに、拠点づくりや移動をこなすか?
  2. 仕事やものづくり、子育てなど、地方や東京、その地域の特性にあわせて快適に過ごすことができるか?
  3. 複数のコミュニティや地域(人)とつながりをもちながら、持続的に出入り自由に暮らせるか?

への実践的挑戦をテーマにしています。

このテーマを「居住」「移動」「仕事」「交流」「制度」5つの視点から連載していく予定です。

先行き不透明な時代だからこそ、複数拠点に暮らすことが新たな「持続可能」を生み出すのではないか?という仮説を検証してみたい。という想いからも、生まれた実践です。

マルチハビテーションに至った経緯など、連載原稿にはない部分を、ここに補足的に書いていきたいとおもいます。

多拠点生活に至ったきっかけ。

マルチハビテーションへの間接的なきっかけになったのは、2011年3月11日だったと思います。

その後、ITを活用した自立支援を目的とした震災復興支援事業で、東北に頻繁にいくようになり、未曾有の時代に必要なのは、ITもそうですが、それよりも「利害のない人とのつながり」や「コミュニティの力」だと思うに至りました。

その意味を確かめたいこともあり、原宿にあるシェアハウスに入居したのがその年の年末です。

インターネットやソーシャルメディア教育が専門ですが、それを言い換えれば、「信頼」や「共感」をベースにフラットな人間関係や「コミュニティ」、そして「シェアリングエコノミー(共有経済)」をどのように構築するか? というテーマでもあります。

インターネットで理解したことを、実際のシェアコミュニティでの生活体験で学び直したいという想いもありました。

とはいえ、僕は生粋の都市生活者で独立事業者なので、地縁や社縁もなく、コミュニティにはあまり属するタイプではありませんでしたので、今にして思えば、64人で共同生活するシェアハウスに入居する。というのは、とてもハードルの高い挑戦だったと思います。

そして3年半ほどシェアコミュニティで過ごしその魅力や素晴らしさを理解したと同時に、都市生活型コミュニティの問題点や、本当の意味で、ただ住居を共にするだけでなく、地域とのつながりや、仕事や雇用、育児など、様々なライフステージに対応するシェアコミュニティのあり方には、まだまだ課題が多いことも理解しました。

そこで、よりコミュニティのあり方を模索するために、新たな挑戦として始めたのがマルチハビテーションです。

多拠点生活に立ちはだかる5つの問題

とはいえ、そう確信して多拠点生活をはじめたわけでなく、被災地の支援事業以降、東北から九州まで各地で自立支援事業を行うきっかけをいただき、長期地方滞在であることが多かったのが最初のきっかけです。

実際に、数週間東京を離れて、移動を繰り返す地方生活をしていると、東京や地方の利点や課題が見えてくるようになりました。

わかりやすい課題は、東京の家を数週間空けると、居住コストがかさむということ。

そのためにシェアハウスは最適ではあるのですが、まだまだこうした暮らしをする人の最適な住まい方はあるような気がしています。

そうした課題を整理したのが前述の5つのポイントです。

(1)居住ハック〜住み方、住む場所、住む方法などの模索
(2)移動ハック〜移動手段、移動コスト、移動方法の模索
(3)仕事ハック〜モバイルワークなど、移動前提の仕事術
(4)交流ハック〜コミュニティや人とのつながりの持続性
(5)制度ハック〜法律や、多拠点生活への理解などの工夫

こうしたテーマを連載では実践的に掘り下げていきたいと思います。

まだまだ、これが最適だ!と言えるまでには至らない、無駄や労力の多い多拠点生活ですが、そんな、うまくいかなり「リアル」も含めて発信していきますので、お楽しみに!

こうした挑戦している先人もぜひ取材してもいきたいとおもいます。こんな人がいるよ!という方はぜひおしらせください。

Lifehacker 「シェアハウスでの生活から、多拠点生活へ