同じ通勤路なら、同乗してもらって別収入を。ライドシェアリング「Lyft」

lyft photo

Photo by Raido Kaldma

ドライブ共有サービス「Lyft」、通勤をマネタイズする「Driver Destination」開始:MarkeZine(マーケジン).

通勤に使うドライバーの80%はひとりで運転しているそうで、ならば、ちょっとだけ遠回りして、何人か乗せて走れば、ちょっとした収入にもなる。

そんなサービスが、ライドシェアリングサービスの「Lyft」が行っている「Driver Desitination

同じ方向に向かう同乗者と最短ルートを自動検索

目的地を入れると、ピックアップしてほしい人たちが最小限の迂回ルートで表示され、そうした人たちを乗せて目的地に向かうだけで、収入が得られるというサービス。

人によっては最大400ドル(月)の収入が得られる人も。

ただ、通勤するだけの時間に、副次収入があれば、もう少し燃費良く、大きめの車を買ってみようか?なんて気になる。身だしなみに気をつけたり、さりげない音楽や共通の趣味で、無機質な通勤時間が楽しいものになるかもしれない。

同時に、交通量も減らせるので、シェアリングエコノミーが加速すれば、地域のためにもなる。

米国ではこうしたライドシェアリングサービス、UberもLyftも、日常の足としてなくてはならない存在になりつつあるらしく、日本ではまだまだ様々な障壁があって、導入されないのは悔しい。

インターネットの多くのウェブサービスが日本ではことごとく遅れてしまっていたけれど、むしろ、こうしたリアルな社会へ影響の与えるサービスこそ、ネット社会の本領の発揮どころだけに、こうしたサービスへの理解と挑戦をぜひ促進してもらいたい。

移動弱者対策にも

日本の場合、通勤だけでなく、特に、高齢化社会の大きな課題の一つは移動弱者対策にも活用できるのではないか? お年寄りを病院に送り迎えしたり、週末のショッピングモールに移動するときなど、こうした仕組みやインフラが生きてくる。

病院や買い物などに行きたいなど、目的地を入れて待っていると、ドライバーが通り道にピックアップしてくれる。帰りは自宅か最寄りの場所まで目的地を入れて、現在地を示しておけば、そこから帰る人たちや、その場所に迎えにきた人たちにピックアップしてもらえる仕組み。

大型ショッピングモールや病院、中心市街地のターミナルなどの施設に専用のピックアップゾーンとセキュリティを設けて、安全性を高めるのもよいし、GPSなどで、ルートが大きくはずれたり、トラブルがあったら、すぐにアラートが送られる仕組みなども導入したらいいかもしれない。

むしろ、東京であっても、独居老人が増える時代、ちょっとした買い物への移動手段に近所の人の車があるだけでも、移動だけでなく、コミュニケーションや新しい人との出会いが活性化されるはずだ。

お年寄りにも使えるデバイスやインターフェイスを

こうしたサービスを積極的に活用しようとするドライバーは、コミュニケーション力も高く社交性は高い。スマホの普及率やこうしたサービスを享受する人たちの年齢は若いのが常だが、インターホンやテレビなどにネットワークやサービスを連携させて、呼び鈴を押したり、テレビのリモコンくらいに簡単なインターフェイスで、ピックアップされたり、したりする、デバイスの開発からも挑戦してみてはどうだろうか?

お年寄りでも使える、インターフェイスや体験のデザインは、日本が世界に誇る技術や知恵にもなるはず。

課題先進国の日本らしい、あらたなインフラに挑戦するベンチャーがどんどん増えると、日本の魅力がもっと増してくる。

シェアリングエコノミー先進国に日本がなって、新しい消費を促すよりも、もっている資源や知恵や時間をお互いのために共有する文化が根付いていくことが大切じゃないだろうか。

Sasaki Hiroshi

株式会社創庵 代表取締役 NHK教育テレビでIT番組の講師を12年歴任。 ソーシャルメディアによって、一人でも多くの人が自分の個性を生かし、新しい働き方、暮らし方を実践できるように、全国で地域、コミュニティづくり、教育、コンサルテーションを行っている。

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