TEDxTokyo2011鑑賞会at札幌 プレゼン評価チャート(追記)

TEDでプレゼンを学ぼう!

TEDxTokyoをみんなで観よう!と札幌でパブリックビューイング行っています。

ただ、プレゼンを観て楽しむだけでなく、プレゼンテーションを学ぶために、簡単なチャート用意しました。

それぞれのプレゼンで共感したところ、その表現力や技法、パッションなど、心を動かすプレゼンテーションについてそのあり方をディスカッションします。

このあたり、着目しながらみなさんも各界の一人者のプレゼンに注目してみませんか? 今日のイベントはYoutubeやTEDxTokyoのサイトなどでレビューできますので、みんなでこうした場づくりするのもありですね。

レビューは改めて書きます。

プレゼンの勉強になるTEDフォーマット

登壇されるスピーカーが魅力的なのは言うまでもないのですが、3分−16分程度のショートプレゼンテーションで様々な分野やタイプの方のプレゼンを一気に観る事ができる機会というのも、TEDのすばらしいところであり勉強になります。

ひとくちに、プレゼンの善し悪しを比べることはできませんが、「人の心を動かすプレゼンのあり方って何だろう?」と考えてつくってみたのが上記のチャートです。

[tabs tab1=”物語力” tab2=”表現力” tab3=”論理性、普遍性”] [tab]Tab 1 Content[/tab] [tab]Tab 2 Content[/tab] [tab]Tab 3 Content[/tab] [/tabs]

<補足>

物語力、共感力

人は事実やデータだけを見せられても、心が動きません。これだけ情報過多な時代だと断片的な情報はより刺激的になって、言葉もビジュアルも、人の気持ちを奪うことばかりになってしまいます。むしろ一件普通の出来事。例えば、どこにでも落ちていそうな「小石」を見せられて、「病室でばーちゃんが、最後に手渡してくれたもの」という物語が加わると、その石の印象が広がります。

TEDxTokyo -Black, Professional Yo-Yo performer

ヨーヨーの世界チャンピオン、Blackさんのスピーチとパフォーマンス。

彼がヨーヨーの世界チャンピオンになったにも関わらず、帰国後、期待していたような大きな変化がなかった事実。サラリーマンになりながらも、ある日シルクドソレイユのパフォーマンスを観て新たな目標を見つけ、入団するエピソード。人生そのものが常に新しい目標への挑戦であるという、人生の物語。そして、挫折も含めた非常に身の丈のエピソードへの共感。

その裏にある物語はすべて最後のパフォーマンスに集約されていて、言葉を超えた共感をよびました。プレゼンテーションという意味では非常に感動的なものでした。

デモorダイではないですが、デモの強さを実感させられます。

表現力、論理性、普遍性

アイデアの提示の仕方。非常にびっくりしたのが、グンターパウリさんの

TEDxTokyo Gunter Pauli – Sustainability Expert, Innovation Accelerator

「ウェイクアップ!」日本人よ、君らの能力はそんなものか?目をさませ!と言わんばかりのプレゼン。持続可能社会への具体的でシンプルな代替エネルギーのアイデアがいくつも提示されています。

たった16分のプレゼンテーションが刺激的でエネルギッシュ。非常にパッションを感じるプレゼン。

「大きな風力発電をつくるのではなく、電柱に垂直方向に向けた風車をつける事で、原発二つ分のエネルギーがつくれる」

これがよい悪いではなく、自然の世界に目を向ければ、まだまだ様々なアイデアやインスピレーションはやってくる。その可能性を示すために具体的なアイデアを提示している。

これを採用してみては?というプレゼンではない。もっと日本人もアイデアで世界を変えてみせろ!君らのアイデアはそんなものか?と挑発せんばかりの、メッセージ。最後の最後までメッセージを呼びかける。このプレゼンにエネルギーをもらった人は多いんじゃないかな。

TEDxTokyo 2011最後のプレゼンにふさわしい登壇。

プレゼンテーションに必要な論理性だけでなく、強いパッション。簡素なアイデアと数字とビジュアル表現。非常に勉強になるプレゼンでした。

論理性、普遍性

非常にクールでわかりやすいプレゼンだったのが、ウーマノミクスのキャシー松井さん。

TEDxTokyo -Kathy Matsui- [Japanese]

プレゼンテーションに非常になれている印象のキャシー松井さん。

グラフの作り方、ロジック、非常に客観的でクールな表現。それでいて、誰にもわかりやすく親しみやすい言葉遣い。

例えば、日本人の女性が30代−40代の就業率が低いという諸外国にないM字カーブという現実。その理由やその弊害。そしてソリューション。現実のデータだけでなく、きちんと提案もされています。

注目すべきは、あごの位置がぶれない、非常に安定感のある信頼性の高い立ち振る舞い。

キャシーさんはこのテーマのプレゼンを数多くこなしているのでしょうね。立ち振る舞いだけでなく、イシューが非常に明確で、ぶれない。安定感をたもって説得力のあるプレゼンテーションのお手本をです。