プレゼンテーションにおいて大切なたったひとつのこと

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それはずばり「愛される」ことです。

どうしてそう思ったか、書いてみたいと思います。

先日、創業スクールの最終プレゼンテーション発表会に参加しました。プレゼン内容はヒヤヒヤさせられるものが多く、演者よりも聞いてるほうが緊張してしまう5時間だったのですが、終わった時になんとも言えない発見というか、気付きがあって、むしろ、沢山学びがありました。全員ハグしてまわりたいくらい、ひとつも悪いプレゼンがなかったんです。

プレゼンテーションといっても、まず目的がいくつかあると思います。

基本的には、起業や創業ですので、考えているビジネスがいかに事業性や収益性があるか? を伝えるのがビジネスプレゼンテーションですが、投資家などを前にしたプレゼンテーションばかりではないと思います。

特に、こうした創業スクールなど、これから起業を目指すはじめの一歩を踏み出すような塾や学校などでは、仲間の前で自分のビジネスプランやアイデアを語るのですが、その目的は明確に違います。

スクールなどのプレゼンテーションにおいて大切なことは、事業性よりも、「共感、信頼」をベースに仲間を得ることだと思います。

大切なことは圧倒することではない

つい、ビジネスプレゼンテーションを考えてしまうと、より精度の高いプレゼンテーションを考えてしまいがちですが、力が入るほどに、パワーポイントの枚数も増えて、またロジックに行き過ぎてしまい、パワーでねじ伏せてしまいがちです。

圧倒的な集中力と、考察、ひらめきがあれば、これもひとつの正解ですが、個人起業や創業の場合は、「人を圧倒すること」ではなくて「突っ込みどころ」があるほうが、共感されるわけです。

予選を勝ち抜いてきたスタートアップでない限り、プレゼンをみていて「全然ダメだなぁ」と思う人が、ほとんどなのですが、それでも、「ダメ」だからこそ、すごく協力してあげたい!と思う人と、ただ「ダメ」だと思ってしまう人には差がある気がします。

前者はやはり、「ダメ」でも愛されるのだと思います。その違いってなんでしょう。

ニッチな愛がある人

力みすぎて、圧倒しようと思って自滅する人。アイデアが全然ひらめいてなくて、時間を持て余す人。プレゼンテーションでは結果「失敗」なんですが、それがきっかけになって、その後の懇親会などで、話を聞いてみたくなる人っているんです。

プレゼンがただ、下手なだけで、また、自分の魅力に気付けてなくて、人前では力が出し切れない人。また、自分の考えを整理して伝えるのが苦手な人。

本当に日本人はプレゼンテーションが苦手だと思います。

でも、「この人は、これが本当に好きなんだなぁ」と思えるものが伝わるプレゼンは、心が動かされます。
そして、それが多くの人にとって「苦手だったり、面倒だと」思うものに、底知れぬ熱意や愛を持っている人には、「可能性」を感じてしまいます。

いいところに愛を持っているなぁ。。と。

たとえ、事業性やビジネスモデルとしては不完全なものであっても、その愛が伝わってくると、その不器用さみたいなものに、こちらもなぜか無償に愛おしくなってしまい。なんとかできないか? 頭をフル回転して、その場でパワポ立ち上げて、一緒に企画書を書き始めてあげたくなるような人がいました。

本人が本当に楽しそうに、情熱的に語っている姿をみて「本当にやりたいんだなぁ」と感じるプレゼンは愛されるんです

そういう人は、寄ってたかって支援したくなるものです。

自分に嘘をつかない

「起業」ってなんだろう?って深く考えないまま、きっと「お金儲けすること」くらいにしか考えずにプレゼンに望んでしまう人を見ると、その人の「想い」が見えなくなる時があります。

まだまだアイデアやビジネスモデルの整理がつかないまま、最終プレゼンの日を迎える。という人も多いと思います。

でも最後は

相手を説得するのではなく、自分に正直にあること。

 本当に自分がやりたいことなのか? プレゼンをうまくこなそうとするよりも、この自問を問いかけてみてください!

Photo by Ana Sofia Guerreirinho

Sasaki Hiroshi

株式会社創庵 代表取締役 NHK教育テレビでIT番組の講師を12年歴任。 ソーシャルメディアによって、一人でも多くの人が自分の個性を生かし、新しい働き方、暮らし方を実践できるように、全国で地域、コミュニティづくり、教育、コンサルテーションを行っている。

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