これでいいのだ

あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。

タモリ弔辞「私もあなたの作品の一つです」
http://www.sanspo.com/geino/news/080807/gnj0808071158018-n1.htm

弔辞だけにこの一節を「みごとな」と形容してしまっていいものか、でもみごとに心を打つ洞察。

まるで般若心経を平易な言葉で語られたような、故人や人間そのものの本質をついて、言葉でやさしく成仏させるのがお経なのかもしれない。なんて、この言葉を読んで思いました。

「これでいいのだ」といった赤塚不二夫もすごいし、そしてすべてが万事「これでいいのだ」と暗喩した。タモリもやはりすごい。

人の弔辞なのに何度も読み返してはその言葉に触れ、二人の関係に間接的に触れることで、なんだか優しい気持ちになれる。言葉の力や暖かさを感じるいい弔辞でした。