さまよいあるく

同じ場所をただ眺めていると、飽きた目線はすぐ次の被写体を捜し求めてしまう。

変わった形、刺激的な色。意味のありそうなもの。

ひとしきり目を泳がせて、さまよい飽きたころ休ませるように眠る。

まるで朝起きてから寝るまでの間、元気に遊んでいる子どものよう。

でも、好奇心に満たされすぎると、一体何を探しているのかわからなくなるときがあって、そんなときは同じ景色をただ眺めるために出かける。

居心地の悪い目線が、その場を離れようとするのを、大人な心がそれを躾ける。

観念しはじめると、水を打ったかのような静かな空気が、記憶の中にある、本当に見たかったものをあぶりだしてくれる。

目を閉じても見れる景色。

そんな静かな気持ちになれる瞬間を求めて旅にでる。