それでもボクはやってない

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冤罪事件の判決をめぐるストーリー。やるせない気持ちにさせられる映画。

映画の随所に現在の裁判制度の問題点や矛盾点がわかりやすく散りばめられ、役者陣がもっと三流だったら、交通安全ビデオ並な実用度の高い内容になっています。

一見ドキュメンタリーに見えてしまう内容でも、配役の良さが娯楽映画としての面白さを醸し出し、ただ悲壮感では終わらない仕上がりに。単純な終わり方でないだけに「もどかしさ」も残りつつ、展開がよく練られているので気休めなエンディング以上の終始感があります。

裁判の数をこなすことが出世の道につながるためにできるだけ早く審議を終わらせたい。という理由も、ひとりで並行していくつもの案件を抱えている現状を考えるとわからなくもない。病院も学校の先生も似ている。もっとじっくり慎重に審議をしてもらいたくても、そういうわけにもいかないのだろう。

よく考えてみると、裁判官も検察も弁護士も病院の先生も学校の先生も、本当に朝から晩までとてつもなく忙しく仕事を抱えているのだろうと思う。

誰かが悪いのではなく、社会と呼ばれるものの仕組みもどこかで破綻寸前なのではないか?とさえ思ってしまう。

どうしたら、もっとましな仕組みになるだろうか?

大岡裁きのような、時代はどうったのだろう?こうした現状は人間の歴史の中で変わらないものか?もしくは、ある時よりもましな時代なのか?

答えは思い浮かばないけど、そうした仕組みの再構築が必要になっていることだけは、なんとなくリアルに感じるこの頃。