アレクサンダー・テクニーク

先日軽くとりあげたこの本。特にこの本は実践が伴わないと、活字を読んだだけでは理解できないのですが、それでも違う意味でいろいろな気づきが得られる本でした。

独特な専門用語も含めて、面白い考え方だったのでメモ。

■自分の体を意識する

背骨はどこからどこまで伸びているか?脳の位置は?首の役割や頭と背骨の動き。実は知っているようで知らないことがほとんど。

以前腰を悪くしたときに、お医者さんに「荷物を持ち上げるときは、前かがみではなくて、重量挙げの選手のように腰をえびぞりにして・・」とイラストつきで解説してもらって、はじめて、荷物の持ち方を意識。無意識に負担のかかる動かし方をしていたことに気づいたのですが、それくらい自分の体には無自覚なもの。

■インヒビジョン

そうした無意識の行動を一旦停めて、自分の行動を自覚してみること。

考え方を変えれば、体の使い方だけでなく、時間や気持ちに余裕がないばかりに、このインヒビジョンがもてなくて、あせってしまうことで体を壊したり、仕事がうまくいかなかったりするのかな。

当たり前にしてきたことを、たまに意識して見直してみること。

■エンド・ゲイナー

結果を出そうとあせりすぎると、インヒビジョンがなくなって、自分が見えなくなる。

エンド・ゲイナーは未来のことに気をとられすぎて、今の自分がどんな状態かわからなくなること。

■ミーンズ・ウェアバイ

あせらずに、今の状態を意識しながらすすめること。結果ではなく、過程を重要視すること。

このあたり、精神論に見えるけど、このアレクサンダーテクニークの場合は、それが身体論として実践的に学ぶことができます。

ただ、本書籍だとこのあたりが詳しく触れられていないので、まさにこの本は考え方を学ぶ入門編といったところ。

その他、印象的だった一文。

I knowというのは脳でわかっていること、でも、I understandというのは身を通してしかいえないことなのです。体験をしてからでないと、I understandとは言えない。

ーー中略ーー

?いろいろなことを勉強して、いろいろなことを実際に「わかる」ようになったものですが、ある時期「わかっているけれども、できない」自分に直面する出来事が重なって、それからは、「わかる」と「できる」の違いも真剣に考えるようになりました。

<本文より>

まさに、「知る」「わかる」「できる」は違うこと。

クリエイティブや表現の世界も同じで、まずこんなことができる。ということを書籍なんかで知識として「知る」

それを実際に教え通りにやってみて、その仕組みがじょじょに「わかる」ようになる。

でも、それを応用して自分のものとして自由に使いこなしたり、「できる」ようになるには、繰り返し修練が必要。

毎日がこの連続で、これは永遠に終わらない作業なんだと思いますが、自分でできたと実感できるようになかなかならないものです。

ただ、こうした作業が飽きもせず繰り返せていたとしたら、その人にとって方向性は間違っていなかった。ということだけは確かでしょうね。

自分に向いている方向を間違えると、頭でわかっていてもなかなか「できる」ようにならないもの。方向性は大切です。

話がそれましたが、演劇関係の本ではあるのですが、仕事や生活のいろいろな局面で応用が利きそうな考え方に触れられます。

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