ゴッホへの道

本ゴッホ
山口智子 ゴッホへの道?私は,日本人の眼を持ちたい (BS日テレ)
耳たぶを切り落としたエピソードが強すぎて、実はこの番組を見るまでゴッホの最期にいたる理由を知らなかった。
作品に対する強い情熱を抱きながら、もっとも弱い自分と葛藤しつづけた生き様。
画家という自分を諦めるために死んだのではなく、画家として生き続けるために究極の選択をしたように思える。
たとえどんな失意の中にも自分であることを諦めずに生きていけるのだろうか?いや、諦めずに生きて生きてゆきたい。彼が遠く日本の地や日本の精神を心に思い描いたように、遠い彼の存在を思うたびに、そんなことを思い出せるような気がした。
彼の中で幸福の象徴のようなアルルの黄色い家。そこで魂を交換するかのように、作品を交換しあいたいと願う友を待ち続け、そしてその友ゴーギャンとの決別。
南仏の情熱的な色彩や光に日本を見、日本を思い描き続け、そして失意の中に埋もれ消えてしまった彼の中の日本。その彼が焦がれてやまなかった日本とは一体なんだったのだろう。
いつかアルルの街で友を待ち続け、伝えようとしていたゴッホの中の「日本」を感じてみたいと思う。
そういえば、ゴッホとは同じ誕生日。作品集を眺めながら彼の生きてきた道と対話してみると、なにか大切なことが見つかるような気がした。
参考サイト
ゴッホの生涯