ハト

ハト

「時をとめてあげる」
夕暮れせまる公園を通り抜けようとする僕に
誰かがそうつぶやいた気がした。
うつむいていた顔をあげてみると、
僕と目をあわせようとしない、不自然なハトがそこにいる。
僕はハトをじっとみつめてみる。
そのハトはまったくもって不自然だ。
さらにハトを疑ってみつめていると、
不思議なことに、
僕の世界が、静かに固まりはじめた。
  ・・・
  ・・・
でも、そのハトだけは、不自然にぽっぽぽっぽとハトのふりをして動いている。