容疑者 室井慎次

電車の時間が空いたので、駅前の映画館で、「容疑者 室井慎次」を観る。
まず、「肩のこらない面白さ」
ちょっとした時間に映画館に駆け込んで、リフレッシュするにはちょうどいい映画かも。


もう少し情緒的にしたら、映画「半落ち」に近い感じかな。
寡黙に真実を追い求める人「室井慎次」
多くを語らずとも感じる人間的な魅力。
こんな上司に出会ったら理想だろうなぁと、映画を観ながら惚れ惚れとしてしまった。
現場と上層部といういつものシリーズに加え、警察庁と警視庁、国家権力と法。正義と悪。
権力や利害の渦巻く中に投げ込まれた室井慎次、今回はどうやって真実を見出し切り抜けていくのか?が見所。
ダイハードのブルースウィリスのように、たびたび降りかかる難題を一人でクリアしてくスーパーマンタイプとは違い、人間的な魅力や誠意で周りをゆるやかに動かしてしまう。
そういう意味では日本人的ヒーロー像。(戦国武将で例えれば、石田三成的かな・・知略的なところをのぞけば)
時折見せる弱さの中にも、ただ「弱い人間」というのではなく、人を傷つけてまでも「強さ」に固執しないという弱さ。そしてそれならば自分の身を傷つけてもかまわないという強さ。
そんな感傷的な性格でヒーローがつとまるのだろうか?と思いつつも、ぜひ勝ちぬけてほしいと観ている本人も思ってしまう。
そうやって、現場が味方につき、シンパが増えていくようなやさしいカリスマ性。
この映画が激しいものではないわりに、高揚感を伴い最後まであきさせなかったのは、きっと僕らがどこかでそんなヒーローを応援したいと思っているからだろう。
「あきらめない勇気」
映画って人生の教材のようなもの。
1000円(今日は映画の日)でいい授業を受けた気分でした。
(ちなみに、同僚役の真矢みき演じる沖田仁美役、ぐっと来ました。いい!)