ニューヨーク最大の法律事務所に勤めるマイケル・クレイトン(クルーニー)は、事務所のボス直属の部下で、最も汚い仕事を担当するフィクサー(=もみ消し屋)。ある日、事務所内最高の敏腕弁護士が巨額の企業訴訟問題の係争中に相手側に寝返ってしまい、法廷内で問題を起こす。いつものように問題の“もみ消し”にかかるマイケルだったが、事の真相を知り、人生の岐路に立たされる……。第80回アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、ティルダ・スウィントンが助演女優賞を受賞した。
苦悩する人を演じるジョージクルーニーが見事にはまった映画。先日みた、エリンブロコビッチに通じる大型訴訟の舞台を背景にそれを取り巻く人たちの社会派ドラマ。
大企業の同調圧力に魂を捨てるもの。間違いと知りながら法の力で事実をねじ曲げることに呵責する有能な弁護士。そして、そうした法曹界の狭間に揺れながら苦悩するクルーニー。
現代社会の歪みをあぶりだす作品ではあるものの、見終えた後味は悪くない。ジョージクルーニーの渋みもよい。
大人な映画が観たかったら、こんな作品で「渋さ」を堪能してみるのもいいかもしれい。
企業や社会に魂を売ることの醜さがよくわかる映画。
フィクサーの動画 – Hulu.で観れるので会員の人は是非。