思い出すたびにうずく痛みがあるのなら、
それは傷ついた気持ちのかさぶた。
さわらないようにしていても、
ジュクジュクうずく痛み。
でも、いつかはがれて
痛みをつれてどこかに消えてしまう。
少しだけ傷跡をのこして。
よくかさぶたを作っては、それをじっと眺めるだけで陽が暮れるほど・・、そんな子供のころ。
はがすと痛いのはわかっていても、じくじくした痛みが気持ち悪くて、そこから逃げたくて、ついはがそうとしてしまう。
「ちゃんと乾いてからはがさないといけない。」って、今におもえば大切なことをそんなとこから学んでいたんだなぁ。
だけど、かさぶたがとれたとき。なんだか妙にさみしさもあったりするんですよね。で、また転んでかさぶたつくって。
それにしてもいつのころから、かさぶたをつくらなくなったろう。
たまには大人転びして、かっこいいかさぶたをつくらねば。(かさぶたを超えて、縫い傷にならない程度に・・)