おじさん天使が見つめる世界

久々に六本木。
季節感といえば、街の装飾がクリスマスっぽくなってきたことくらい。
でも、それもまたよし。
今日は暖かいので、半オープンになってるカフェにはいって、知人の披露宴でひさびさにしめたネクタイを緩める。
Chaleston Cafe


カフェにいる人や、通りすぎる人の横顔を見ていると、不思議な気分になる。
目の前に存在しているはずなのに、きっともう会わないだろ人たち。僕のなかの物語には登場したのか、しないのか。
きっと彼等の物語にも登場しないのだろう。・・ということは、きっと彼らの中に僕は存在していない。
こんな風に静かにまわりを眺めていると、まるで「ベルリン天使の詩」の映画にでてくる天使のような気分。
僕は誰の、どの世界にいるんだろうか。天使の孤独。人間の生の苦しみや葛藤と裏腹に、誰とも交わることのない孤独を背負う天使。
天使のほうが意外につまらないのかもしれない。死にもしないし、誰の世界にも存在しない生き方。
苦しみや不安を抱えてでも、人間たる醍醐味を味わうために、人間になってみたいと望む天使の気持ち。
人間でいると、葛藤から逃れることばかりを考えてしまうけど、たまに、天使の視線になって、まわりをみまわしてみると、人間の世界もまんざらではないなぁって思えてしまう。
さて、天使ごっこも終わりにして人間にもどりますか。[amazonjs asin=”B008M03CCS” locale=”JP” title=”ベルリン・天使の詩 コレクターズ・エディション(初回生産限定) Blu-ray”]

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