山で遭難した人たちを助け出すボランティア救助隊が主人公の物語。この物語では、遭難した多くの人がその場で絶命してしまうシーンが多いのですが、それでも悲壮感で終わらないところがこの漫画のいいところ。
新宿スワンと全く違うどころか正反対な舞台背景なんですが、主人公の飾らない器の大きさや優しさ、前向きさはどこか通じているところがあります。
それぞれの想いを山に重ね、背負い、そして思い半ばに遭難してしまう人達を懸命に救助しようとする主人公三歩の活躍に毎回じんわりと目に涙が溜まるのですが、それでも、「山はいいよ」とおおらかに語り続ける主人公三歩の言葉に救われながら、暖かい気持ちに包まれる漫画。
読んでいると山に登りたくなります。数年登ってないですね。今年は登れたらいいなぁ。