ロバート・ダウニー・Jrって、1900年代の優男が本当によく似合う。先日みた、人生葛藤型ジャーナリスト役の路上のソリストとはまた違う、頭脳明晰で喧嘩の強い無敵おっさんバージョンのホームズを演じている。
大金持ち経営者風アイアンマンとも違う。やせていてシャープなんだけど、無精髭のおさーんな感じがなんともいえずカッコいい。役者ってこうも演じ分けられるんだからすごい。
この映画を観ていて思い出したのが映画「プレステージ」のヒュージャックマン。時代設定も舞台の雰囲気も似ているので途中まで役者を混同してました。プレステージもなかなかよい映画です。
さておき、この作品は本流「シャーロックホームズ」と思って観るより、新解釈ホームズとして別物と考えた方が面白いし、なによりも理屈抜きにガイ・リッチーらしいかっこいい映像のオンパレードを楽しんだほうがいい。格闘シーンのスローモーションなんて、「Lock, Stock and Two Smoking Barrels」や「スナッチ」を見直したくなるほど。
とはいえ、ホームズの推理力や謎解きも一応楽しめます。個人的にはこういう頭脳明晰系の主人公が頭像する映画好きなんですよねぇ。
続編があるので、これも期待。
まぁ、難しいこと考えず痛快な映画を楽しみたい人にはおすすめです。