風景の声

民家園

「風景が語りかける声に耳を傾けてみる。」 先生の言葉を反芻しながら
水彩色で景色を白い紙に落としてみる。
ぎこちない筆運びで建物に気をとられていると、
ふとした瞬間に雲がキャンバスに入ってきて語りかけてきた気がした。
「僕の格好と場所はどう?なかなかじゃない?」
ふむふむ。
筆をおいて、使い慣れたカメラを手にして、雲の声をシャッターにおさめる。
写生しに来て、写真はちょっと邪道だけどね。

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