「山のシューレ」宮大工小川三夫さんのワークショップ

伝説の宮大工故西岡常一棟梁の唯一の内弟子。小川三夫さんのワークショップ。
今回の山のシューレでは、本当に貴重な機会にめぐまれた。東京にいれば、シンポジウムなどこまめにチェックすれば色々な分野の人に会うことができるけれど、この山のシューレでは、芸術、文化、工芸、科学、様々な分野の人が同じ空気を吸っている感覚で目の前にたたずんでいる。
TEDでも似た興奮があったけど、やはりこちらは自然の中というのもあって、距離が近い。
壇上での姿だけでなく、前後食事をしている姿や、談笑している光景を目にすることで、その人の人となりも立体的に見えてくる。やはり、すばらしいイベントだった。

小川三夫さんのワークショップ。目の前でカンナや槍鉋(やりかんな)ですっーと木を削って見せる。
帰りに削りかすをいただいてきたのですが、もうすべてが凝縮されていて、言葉がでない。

ミクロンの世界で削る職人の技。削られた木材がラッカーでも吹いたのかと思わせるほど、ガラスのように反射していて、肌触りも滑らか。
カンナで削った木材は水がしみこまないらしく、つまり腐らないのだとか。

1300年も木造建築の法隆寺が現存している理由。生きている木を生かしていくこと。

小林先生のツリーハウスにも通じることですが、こちらの思い(設計図)通りにモノを創るのではなく、適材適所にその場で材料とむきあって、作り上げていく技と精神力。

人でも材料でも、自分自身にも、向き合うことの大切さ。目の前のものと対峙して、それを活かし乗り越える力。

生かすために削る。この鉋屑を眺めていると、凛とした気持ちになってくる。

まだまだ旅は続くなぁ。

こちらの対談も素晴らしい内容です。オススメ。

ほぼ日刊イトイ新聞 -一生を、木と過ごす。